07

Dec

2023

コンパクトモデルSUV として2017年に日本で発売となった「Audi Q2」をご紹介しよう。

Audi Q2は既存モデルのAudi Q3よりも一回り小さいコンパクトSUVとして2017年にデビュー。そして2021年に大幅にアップデートされたモデルが日本で発売となった。
ボディサイズが全幅1,795mm、全高1,530mmと日本の機械式駐車場にも入れやすいこともあり、デビュー以来Qシリーズの人気モデルの1つだ。

●ラインナップ

現在、Audi Q2は1.5ℓガソリンモデルの35TFSIモデルと、2.0ℓクリーンディーゼルの35TDIモデルの2つラインナップされている。また、それぞれグレードも「advance」と「S line」が用意されている
今回試乗したモデルは、「Audi Q2 35TFSI advance」で、1.5ℓガソリンエンジンが搭載したものだ。

よりスポーツな走行を楽しみたい方は「Audi SQ2」もラインアップされている。
最高出力300ps、最大トルク400Nmを発揮する2.0 TFSI 直4ターボエンジンが搭載されており、四輪駆動quattroシステムも搭載されている。
気になる方はぜひAudi正規ディーラー店舗にてこのAudi SQ2もチェックしてほしい。

●エクステリア

フロントにはAudiモデルの代名詞、八角形のシングルフレームグリルが鎮座する。グリルも立体的なデザインとなっており、SUVらしい力強さを感じられる。
シングルフレームグリルとボンネットの間に、Audi Sport quattroを思わせる3つに分かれたスロットがレイアウトされている点もぜひ注目してほしい。

ヘッドライトはLEDヘッドライトが搭載。昼間など周囲が明るい時にはLEDデイタイムランニングライトが点灯する。ヘッドライトも多角形にデザインされており、Audi Q2のボディデザインにも合っている。
目線を下にずらすと、ロアグリルを思わせるシルバーパネルが配置され、シングルフレームグリルと相まってSUVらしいオフロード感を演出している。

なお、オプションとして「マトリクスLEDヘッドライトダイナミックターンインディケーター」も選択できる。

サイドをみると、張り出したホイールアーチとともに、ドアパネルに多角形をデザインしたプレスラインが入っている。
Cピラーは面積のあるブレードがあり、オプションによってカラーを変えることができる。グレー色やシルバーなどいくつかあるので、お好きなカラーにするのも楽しそうだ。

リヤをみるとルーフラインから伸びるエアエンドはクーペスタイルをイメージさせるデザイン。テールランプも多面角で構成されており、シルバー調の大きなリアディフューザーはSUV車を思わせる。リヤフレクターの回りのシルバーパネルはフロントでのデザインと共通しており、全体的にSUVらしい力強さを思わせるデザインだ。

Audi QシリーズSUVではみることのなかった多面角、すなわちポリゴンデザインをAudi Q2では採用され、他モデルの区別が容易にできそうだ。

●タイヤ・ホイール

ホイールはadvanceグレード標準装備の「5ダブルスポークデザイン」で、タイヤは「MICHELIN PRIMACY 4 215/55R17」が装着されていた。扁平率が高いためか乗り心地も静音性もよく、追ってお伝えする試乗の際に詳細はお伝えするが、ハンドリングも乗り心地もよかった印象だった。

●インテリア

ダッシュボードは水平基調のシンプルなつくりで、室内空間をより広く感じさせるデザインとなっている。

センターコンソールにはMMIナビゲーションディスプレイからエアコン操作パネル、シフトノブとMMIコントローラーと続いておりシンプルにまとまっている。

エアコンスイッチパネルは物理スイッチが配列されており、運転しながら目視せずに直感的に操作できるのが嬉しい。パネルも運転席に向いているので、座席に座っていると見やすくかつ操作しやすいレイアウトだ。
(写真にあるシートヒーター機能は「コンビエンス&アシスタンスパッケージ」装着車となります)

メータはオプションのナビゲーションパッケージを選択すると、12.3インチカラー液晶フルデジタルディスプレイが搭載される。
タコメーターとスピードメーターのほか、車両情報やマップ表示も可能。ステアリングホイールにあるスイッチで簡単に表示内容や操作が変更でき、運転手に必要な情報が瞬時に確認することができる。(オプションを選択しない場合はアナログメーターとなります)

MMIナビゲーションはシフトノブの下にあるダイヤル式コントローラーで操作できる。ダイヤル上部はタッチパットになっており、文字やディスプレイに指示されたアクションを行うことで、MMIナビゲーションを操作することも可能だ。操作はぜひショールームスタッフとともに実車で試してほしい。

シートはadvanceグレードではスタンダードシート/スクリプトクロスが装備されている。
グレードによってスポーツシートやレザー生地も選択することが可能。

ラゲッジスペースはカタログ値で405ℓ(VDA方式)確保されており、深さを2段階に変えることができる。

後席は6:4で倒すことも可能。収納するものに応じてアレンジすることができる。コンパクトSUVながらラゲッジスペースが広く設定されていると使い勝手も良さそうだ。

●パワートレイン

Audi Q2は、1.5ℓガソリンモデル「35 TFSI」と2.0ℓクリーンディーゼルモデル「35 TDI」の2種類がラインナップされている。
35 TFSIエンジンは最高出力110kW(150PS)と最大トルク250Nm発生するエンジンで、燃料消費軽減機能として、シリンダーオンデマンド機能を搭載。走行中エンジンシリンダーと燃料噴射の半数を停止させる機能。ただし2気筒に変わるわけではなく、4気筒すべてのシリンダーが動いているので、違和感なく運転することができる。この機能については次回試乗編にてお伝えしよう。

今回試乗しなかった2.0ℓクリーンディーゼルモデルは、最高出力110kW(150PS)と最大トルク340Nm発生し、1,500回転から発生する太いトルク数によって、力強い加速が期待できるだろう。

Audi Q2のエクステリア・インテリアをご紹介したが、次回は試乗車を高速道・一般道で試乗した様子をお伝えする。

●車両スペック

Audi Q2 35 TFSI advance
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
・ナビゲーションパッケージ

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください 。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.