01

Sep

2023

Audi Q8 55 TFSI quattro S line+comfort assistance packageを試乗した模様をレポートしよう。
今回は一般道と高速道路を試乗することができた。

●運転席の感覚

大型SUVなので運転席に座ると高い目線と視界が確保されている。また、フロントガラスも大きいため、死角は少なくボンネットも見えないので圧迫感は少ない。

また、前編でもお伝えしたが、水平基調のスマートなインテリアパネルと物理ボタンが最小限にされたデザインのため、Audi デザイン言語に沿ってまとまっている。

Audi Q8はLuxury package または S line packageを選択すると、車内に17スピーカーが配置される「Bang & Olufsen 3D サウンドシステム」が装備される。車内に居ながらコンサート会場のような臨場感あふれる音響を楽しむことができた。試乗車でデモンストレーションができるのであれば、ぜひ体感してほしい。

●走りを体感

まずは一般道を走行してみる。スタート・ストップが多い中、2,000kgを超える重量の車両がどんな反応するか確認してみた。

発進時は、V6 3.0ℓのTFSIエンジンとともに48Vマイルドハイブリッドのアシストが介入し、アクセルペダルを軽く踏んだだけでもエンジン回転数も低いままスムーズに発進ができた。イメージは「アクセルペダルを踏むと一呼吸おいてからエンジン回転数が上がって発進」だったのだが、ミドルサイズのAudiモデルを運転しているような感覚であった。

そして加速の際はFWD(前輪駆動)モデルとは異なり、quattroシステムによる前後比率の変化によって後輪から押されるような感覚もあり、安定して加速ができた。

また、減速時は20km/h手前でエンジンが停止。アイドリングストップした状態で車が停止し、燃費向上にもつながる仕組みだ。またマイルドハイブリッドによってスタート時のエンジン始動もスムーズに行われ、意識していないとエンジン始動のタイミングや振動など気づかないレベルだろう。

また、電子制御8速ディプトロニックトランスミッションによって発進後の素早い変速が行われ、アクセルペダルを強く踏まない限りは変速ショックをほとんど感じなかった。

次に高速道路を試乗してみる。

まず高速道の本線に合流時など加速する際、エンジン低回転から発生するトルクによってある程度アクセルペダルを踏むだけで一気にスピードに乗ることができた。こちらも3.0ℓV6エンジン+48Vマイルドハイブリッドのアシストによるものだろう。
むしろ、初めてアクセルペダルを踏んだ時は踏み過ぎて急加速してしまったほどだ。

また、追い越しなどの中間加速においても最大500Nm発生する力強いトルクによって、エンジン回転数を高めることなく加速ができた。

48Vマイルドハイブリッドが搭載されているため、アクセルペダルを離した状態のコースティング(惰性走行)時には、クラッチが切られエンジンブレーキが発生しない状態を保つことができる。そのため速度が下がりにくい走行ができる。

さらにその状態が続くとエンジンが自動停止し、さらなる低燃費走行ができるようになる。その際もエアコンはONの状態でステアリングの油圧が切れることもないので、メーターを注視しないとエンジンが停止したことに気づかないかもしれない。
なお、加速や減速をするためにアクセルやブレーキペダルを踏んだ場合はエンジンが即座に再始動する。

なお、Audiドライブセレクトによって、エコな運転からスポーティな走りまで自分好みのドライブが楽しめる機能もあり、1台で複数の車種を運転しているような味わいができる。

試乗の際は、一般道でぜひスタート時の加速感。その時の車のレスポンスの良さを体感してほしい。

●アダプティブエアサスペンション

今回の試乗車には「アダプティブエアサスペンション スポーツ」がS line packageに装備されている。先にも紹介したAudi ドライブセレクトを使用して早速変化を確認してみた。

Off Roadモードにした際の車高を撮影してみた。かなり高い位置にボディがあるのがわかるだろう。通常使用するシーンは少なそうだが、雪道など凹凸が多い路面を走行する場合などでは重宝しそうだ。

こちらはDynamicモードにした際の車高。低めのセッティングで高速域でも安定した走行ができそうだ。

これはAuto、Comfort、Efficiencyモードにした場合の車高だ。日常使いにおいてバランスのとれた車高だろう。

試乗車で実際にアダプティブエアサスペンションが操作できる場合は、モードを変更してそれぞれの車高を実際に見てみるのも楽しいだろう。なお、車高を変更する場合は写真の車高操作をタッチして数十秒待つだけだ。

●セーフティ機能

Audi Q8では多くの安全機能が装備されている。今回の試乗ではすべての機能を体感できなかったが、いくつか便利で且つ安心する機能をご紹介しよう。

「アウディサイドアシスト」は後方から自車を追い抜こうとする車両が死角にいる場合、ドライバーに警告。写真のようにエクステリアミラー(ドアミラー)のLEDが点灯する。
点灯した状態でウィンカーを出した(車線変更しようとした)場合はLEDが点滅し警告してくれる。(コンフォートアシスタンスパッケージとしてセットオプション)

「サウンドビューカメラ」は車両にある4台のカメラを使用して360度3Dビューで表示することができる機能。車両を上から見ているような画像だけでなく、車外から車を見ているような画像をMMIナビゲーション画面で確認することができる。狭い場所や車両を停める位置などを確認するときに自身が車外にいくことなく確認できるのでかなり重宝できる機能だ。

ほかにも基本機能であるクルーズコントロールやアダプティブレーンアシストなどの機能が備わっているアダプティブドライブセレクトは標準装備となっている。
試乗車で機能が装備されている際は、ぜひ体感してほしい。

前編後編にわたって美しいAudiならではのデザインがありつつ、SUVらしいスタイルを持つAudi Q8の魅力をお伝えした。スタイルはもちろん、3.0ℓTFSIガソリンと48Vマイルドハイブリッド、quattroシステムが組み合わされた力強い走行が可能であることもお分かりいただけたかと思う。

ぜひショールームにて実車を見てその美しさと力強さを体感してほしい。

●車両スペック

Audi Q8 55 TFSI quattro S line+comfort assistance package
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
・コンフォートアシスタンスパッケージ
・S line plusパッケージ
・ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ
・ドアエントリーライト

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があ ります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください 。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.

01

Sep

2023

クーペスタイルのフルサイズSUVとして2019年7月に発表され、9月より日本で発売となった「Audi Q8」を今回ご紹介しよう。

Audi Q8は2018年にワールドプレミアされ、4ドアのラグジュアリークーペを連想させるエレガントなスタイルと、大型SUVの多用途性を兼ね備えたモデルとして発表されたモデル。2017年のAudi Q2発表につづくAudiの新モデルだ。

●ラインナップ

Audi Q8はbase/Luxury package/S line packageの3グレードが用意されており、エンジンはすべて3.0ℓTFSIガソリンモデル。駆動式もすべてquattroモデル(4WD)がラインナップされている。また、Audi SQ8を除き、48Vマイルドハイブリッドが搭載されている。
今回試乗したモデルは、「Audi Q8 55 TFSI quattro S line package」で、ボディカラーは「グレイシアホワイト メタリック」であった。

●エクステリア

フロントに鎮座するAudiモデルの代名詞、八角形のシングルフレームグリルがまず目に入る。当時のSUVモデルへのシングルフレームグリルは六角形デザインが採用されていたが、このAudi Q8から八角形のデザインに。その後発売となった、Audi Q3・Audi Q5・Audi e-tron等にも同デザインが引き継がれている。

さらに角張ったデザインのエアインテークがシングルフレームグリルと合わせてみると、SUVらしい力強いデザインであることがわかる。
写真だと表現しにくいが、全体的に筋肉質な造形のフロントデザインはぜひ実車で確認してほしい。

フロントヘッドライトはHDマトリクスLEDヘッドライトが装備。
デイライトとダイナミックターンシグナルに使用される灯体には、ひし形をイメージされたAudi Sportでも採用されている「ランバス」と呼ばれるものをイメージした形状が採用されている。(コンフォートアシスタンスパッケージとしてセットオプション)

サイドを見ると、クーペスタイルならではの後方へながらかに流れるようなデザイン。またブリスターフェンダーもキャラクターラインによって張り出したイメージによって力強い印象を与えている。なお、クーペスタイルのためサッシレスドアとなっている。

リヤ最初に目につくのが、左右をつなぐストリップ型のLEDテールランプだろう。左右独立したテールランプのデザインが多かった中、このデザインを採用したことで未来感や美しさ、新モデルであることが遠くからや夜間見ても分かるだろう。

●タイヤ・ホイール

ホイールは、S line packageに標準装備されている「5ツインアームデザインコントラストグレーパートリーポリッシュド 10Jx22inch」で、タイヤはコンチネンタルタイヤ「Sport Contact 6 285/40R22」が装着されていた。

●インテリア

インテリアは他のAudiモデル同様、水平基調のパネルがデザインされており、中央には
MMIナビゲーションディスプレイが装備されている。

センターコンソールに鎮座する2つのディスプレイはインフォテインメントシステムで「MMIタッチレスポンス付きMMIナビゲーション」が装備。アッパーディスプレイとローワーディスプレイに分かれており、ナビゲーションを始めオーディオやAudi connect.、車両設定などを行うのはアッパーディスプレイで、エアコンやワンタッチでON/OFFできる車両設定などがタッチ操作で行うことができる。

メーターは高解像度12.3インチカラー液晶フルデジタルディスプレイが装備されており、メーター情報のほか、マップ等の表示も可能。マルチファンクション付ステアリングホイールから操作ができるため、必要な時に必要な情報を映し出すことができる。

シートは試乗車にはS line plus パッケージが装備されており、フロントシートにはスポーツシートが採用され、素材はバルコナレザー。S lineのロゴが入っている。

リヤシートは前後にスライドが可能となっており、ラゲッジスペースを多く使用したい場合はシートを前にスライドさせることで余裕ができる設計。また、座席中央にはアームレストがも装備されている。

エアーコンディショナーは4ゾーンでセッティングが可能。フロントはローワーディスプレイで、リヤはセンターアームレストの裏側に設置されたパネルを使用して操作を行う。

試乗車に装備されたS line plusパッケージによって、フロントシートにはシートベンチレーションおよびマッサージ機能も追加装備されていた。暑い時期にレザーシートに座るとべたつくことがあるが、シートベンチレーションによって冷風が出るため快適に過ごすことができる便利な機能だ。

トランクルームはカタログ値で605ℓ(VDA値)確保されている。クーペスタイルであるが、容量のスペースが確保されているほか、後席を倒すことでより多くのスペースが確保されている。

さらに、アダプティブエアサスペンション機能の1つとして、トランクルームには後輪のサスペンション操作スイッチが装備されており、荷物の出し入れで入れやすいように車高が低くなる仕組みが備わっている。

なお、アダプティブエアサスペンションはS lineに標準装備される「アダプティブエアサスペンションスポーツ」においてAudi ドライブセレクトの選択によって車高が変化するシステム。
試乗車を体感できる機会があれば、ぜひ操作してそれぞれのモードでの車高の変化を確認してほしい。

●パワートレイン

Audi Q8は、3.0ℓTFSIエンジンと48Vマイルドハイブリッドが組み合わされて搭載されている。最大出力は340PSで最大トルクは500NmでV型6気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャーエンジンだ。
さらに四輪駆動、quattroシステムも装備されており、通常は前後40:60の比率配分で路面に吸い付くような走行安定性がある。

多くの装備をご紹介してきたが次回は、試乗車を一般道と高速道を試乗したインプレッションをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi Q8 55 TFSI quattro S line+comfort assistance package
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
・コンフォートアシスタンスパッケージ
・S line plusパッケージ
・ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ
・ドアエントリーライト

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があ ります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください 。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.

23

Aug

2023

Audi A4 に実際に試乗したレポートをお送りしよう。
今回は高速道路が中心の試乗となったが、40 TDIクリーンディーゼルエンジンと12Vマイルドハイブリッドを大いに堪能することができた。

●パワートレイン

前項でもお伝えしたが振り返ってみよう。

Audi A4 にはガソリンモデルとクリーンディーゼルエンジンモデルの2つがラインナップ。さらに最大出力数値が異なる35と40、(ガソリンモデルは45)が用意されている。
また駆動システムも、FWDと4WD quattroシステムの2種類がある。

今回試乗したモデルは、クリーンディーゼルモデルで「40 TDI quattro S line」。
最高出力204PS、最大トルク400Nmを発揮する2.0ℓ直噴ターボディーゼルエンジンを搭載。高効率な7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせ、駆動方式は4WD quattroシステムとなる。

さらにポイントなのが、「12Vマイルドハイブリッド」が搭載されていること。
ハイブリット機能をエンジンに組み合わせることで高効率になるほか、余裕のある加速感が味わえる。ハイブリットシステムのため充電は不要で、12Vセカンドバッテリーへブレーキング時にエネルギー回生を行う。

●走りを体験

ショールームを出て高速道路を走行。 まず加速時にディーゼルモデルだけにエンジン音が大きく聞こえるか確認したが、心地よい音量といったところで、感覚的に加速していることが分かるレベルだ。

さらに加速時には「グッ」と力強く進む感覚があり、12Vマイルドハイブリッドによってアシストが介入されていることがわかった。試乗される際、交差点などの走り出しでぜひ体感してほしい。

速度が上がり、アクセルペダルをOFFにしてコースティング(惰性走行)にすると、ギアとエンジンとか切り離されて回転数が落ち、エンジンブレーキが軽減されて走行スピードが落ちにくいようになった。

そしてエンジンが自動停止。引き続きコースティング走行ができるため燃費向上につながる走行ができる。運転しているときにメーターを注視しないとエンジンが停止していることには気づかなかった。
なお、アクセルペダルONやブレーキペダルを踏んだりすると瞬時にエンジンが再始動、加速/減速することができる。そのレスポンスもよく瞬時に動き出したため、それまでエンジンが停止していたことに余計に気づくことが無かった。

加速に関しては、走り出しは12Vマイルドハイブリッドのアシストもあり、エンジン回転数以上にスピードの乗りだしが早い気がした。
また、高速道路での加速レーンでの加速や中間加速についても、クリーンディーゼルの特徴でもあるトルクが強いことも相まって力強い加速を体感することができた。

また、低速域から強くアクセルペダルを踏み加速を確認してみると、先にも述べた12Vマイルドハイブリッドのアシストとともに、後輪からの加速感も体感できた。quattroシステムは前後アスクルへトルクを最適に分配されており、後輪への分配を高めてくれたことで安定した加速力を得られたのだろう。
quattroモデルで試乗される際は、周囲の安全確認と法定速度を遵守しながらぜひ体感してほしい。

●セーフティ

Audi A4には多くのセーフティ機能が装備されている。車間距離や設定した速度で走行できるアダプティブクルーズコントロールや、自車を追い抜く車両がいた場合に知らせてくれるアウディサイドアシストなど、安全に走行するための機能がほぼ標準装備となっている。

今回試乗したモデルにはオプション設定のサラウンドビューカメラが装備されていた(コンフォートパッケージを装着した場合に装備されます)
通常のリアビューカメラからディスプレイ下の各アイコンをタッチすることで、さらに多くの視点からのカメラ画像を確認することができる。各カメラをご紹介しよう。

後輪サイド・前輪サイド・後方ワイド

車両を上から見た画像・フロントカメラ・フロントサイドカメラ

アイコンをタップすることで気軽にカメラ画像を見ることができるので、狭い道や不慣れな道で見通しが悪い箇所を走行する場合、ぜひ活用してほしい。なお、最後は必ず目視で確認することをお忘れなく。

今回、Audi A4 を試乗し、長い歴史で築き上げたプレミアムミッドクラスを代表するモデルだけあって、サイズも装備も走りもすべてバランスの取れたモデルであることが体感できた。
「Audiに乗りたい」と思った方は、まずはこの「Audi A4」モデルに試乗し、Audiの創り出すデザインや考え方、走行機能に、最新のセーフティ機能を体感することをお勧めする。
なお、リアがワゴンタイプのAudi A4 Avant(アヴァント)も姉妹モデルとしてかなり人気がある。ラゲッジスペースが広くなるほかリアデザインも変わるため、ご自身のお好みに応じてまずは実車を見てほしい。

●車両スペック

Audi A4 40 TDI quattro S line “Audi A4 Black Style PLUS”
・クワンタムグレー
・コンフォートパッケージ
・ブラックAudi ring & ブラックスタイルパッケージ
・S line plusパッケージ
・ダンピングコンフォート
・プライバシーガラス
・Audi Sport製5アームフラッグデザイン19インチアルミホイール
・カラードブレーキキャリパーレッド
・リアシートヒーター
・ルーフペイントブリリアントブラック

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

23

Aug

2023

欧州のベストセラーとしてプレミアムミッドクラスを代表する「Audi A4」をご紹介しよう。

Audi A4は1972年に初代(当時モデル名はAudi 80)以降、プレミアムミットクラスのカテゴリーにおいて世界中で評価がされているAudiの代表格ともいえるモデル。
現在は2016年にデビューしたモデルで、2020年に仕様変更。今日に至る。

●ラインナップ

Audi A4は、base/advanced/S lineの3つのグレードが用意されており、エンジンも2.0ℓTFSIガソリンモデルと2.0ℓTDIクリーンディーゼルモデル。さらに駆動方式もFWDモデルとquattroモデル(4WD)がラインナップされている。

今回試乗したモデルは40 TDI quattro S lineをベースにした限定モデル「Audi A4 Black Style PLUS」でボディカラーは「クワンタムグレー」だ。

●エクステリア

Audiの代名詞でもあるシングルフレームグリルが鎮座し、左右にはS lineの特徴でもあるエアインテークが配置され、全体的に幅広い印象を与えるデザイン。
またエアインレットがAudi quattro sportモデルをイメージさせるデザインにもなっている。現車をご覧になった際はぜひ確認してほしい。(デザインはグレードによって異なります)
さらに左右にマトリクスLEDヘッドライトが装備されている。(グレードにより異なります)2020年の仕様変更によりデザインが一新され、ひし形をイメージした灯体はAudi Sportでも採用されている「ランバス」と呼ばれるものが採用されている。

またシングルフレームグリルへと伸びるボンネットのプレスラインとヘッドライトからサイドに繋がるプレスラインもAudiの誇るデザイン力の一つ。フロントマスクをより強調させるものだ。

サイドを見るとブリスターフェンダーによってより迫力あるデザインになっているほか、今回試乗した限定モデルには特別仕様のレッドに塗装されたカラードブレーキキャリパーがアイコンとなって、よりスポーツモデルを思わせるものとなっている。(通常モデルはシルバーカラーとなります)

リアは水平基調のリヤデザインに施されており、立体的なリアディフューザーがスタイリッシュな印象を与えている。
また、左右のリフレクターを結ぶラインにはハニカムデザインのパネルがあり、スポーツモデルを思わせるデザインとなっている。

●タイヤ・ホイール

ホイールはAudi A4 Black Style PLUS特別仕様として、RSモデルと共通デザインのAudi Sport製5アームフラッグデザイン19インチアルミホイール「グロスアンスラサイトブラックポリッシュト 8.5J x 19 (Audi Sport)」で、タイヤは245/35R19 PIRELLI社P ZEROが装着されていた。

●インテリア

インテリアは他のAudiモデル同様、水平基調のパネルがデザインされており、中央にはMMIナビゲーションディスプレイが装備されている。

MMIナビゲーションは2020年の仕様変更時にアップデートされ、タッチ式となった。スマートフォンを操作するように直感的に操作ができるほか、ナビゲーションから車両設定まですべてこの画面で操作が完結する。

MMIナビゲーションディスプレイの下には、エアコン操作パネルとパーキングアシストなど瞬時に使用したい機能の物理ボタンが装備されている。
エアコン温度操作はダイヤル式で風量などはノブ式となっている。パネルを直視しなくても直感的に操作ができるレイアウトはドライバーとしては嬉しいポイントだ。

コックピットには高解像度のバーチャルコックピットプラスが装備され、ドライバーに必要な様々な情報を表示させることができる。

バーチャルコックピットではメーターデザインも変更することができ、好みのものに変更することができる。(MMIナビゲーションの設定より変更可能)また、マップを表示させることも可能だ。

シートはフロントにはスポーツシートが採用され、素材はダイナミカ/レザーとなる。S lineには大きくロゴが入っており、スポーティーモデルを思わせるデザインだ。
シート調整は電動調整機能があり、シートヒーターも装備されている(グレードにより異なります)。

ラゲッジスペースは460ℓ(VDA値)確保されており、さらに後席も倒すことができるため、さらに多くの荷物を載せることができる。

●パワートレイン

Audi A4には、2.0ℓTFSIガソリンエンジンと同じく2.0ℓTDIクリーンディーゼルがラインナップされ、出力違いで35 TFSIと45 TFSI、35 TDIと40 TDIがラインナップされている。すべてのエンジンに12Vマイルドハイブリッドが搭載されており、加速時などにアシストが加わる。
今回試乗したモデルは、40 TDI quattroでは、最大トルクが400Nm発生し、パワフル且つ燃費向上にもつながるマイルドハイブリッドも装備している。

また、4WDシステムquattroモデルでは4WDが不要な場合はプロペラシャフトを切り離してFWDに切り替えることが可能。燃費向上につながるようになる仕組みだ。
他にもいくつかの機能があり、次項でお伝えしよう。

●安全装備

Audi A4にはドライバーアシスタンス&セーフティが装備されており、アダプティブクルーズコントロールをはじめ、アウディアクティブレーンアシスト、エグジットワーニングなど多くのアシストがある。

また、コンフォートパッケージ装備にある「サラウンドビューカメラ」では、様々な角度から車両を映し出すことができる。どんな箇所を映し出すかぜひ実車で確認をしてほしい。

次回は、試乗車を一般道と高速道を試乗したインプレッションをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi A4 40 TDI quattro S line “Audi A4 Black Style PLUS”
・クワンタムグレー
・コンフォートパッケージ
・ブラックAudi ring & ブラックスタイルパッケージ
・S line plusパッケージ
・ダンピングコンフォート
・プライバシーガラス
・Audi Sport製5アームフラッグデザイン19インチアルミホイール
・カラードブレーキキャリパーレッド
・リアシートヒーター
・ルーフペイントブリリアントブラック

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.

22

Aug

2023

Audi A7 Sportback 45 quattroを試乗した模様をレポートしよう。
今回は一般道と高速道路を試乗することができた。

●運転席の感覚

運転席に座ると、水平基調のデザインで室内が広く感じるとともに、MMIナビゲーションのハイ・ロウディスプレイがドライバーの向いたレイアウトとなっている。
操作性だけでなく、運転中も最小範囲の視界で情報を得ることができるため、ドライバーにとっては嬉しい限りだ。

さらにメーター画面には12.3インチカラー液晶フルデジタルディスプレイが装備され、マップやタコメーターなど、ドライバーがその時必要な情報をステアリングホイールにあるスイッチを使用して表示させることができる。

メーターデザインはMMIナビゲーションの中の車両設定から変更することも可能。クラシック・パフォーマンス・ダイナミックの3種類から選ぶことができるため、気分に合わせて変更するもの楽しいだろう。

エアコン操作はMMIタッチレスポンスディスプレイのロウディスプレイで行う。エアコン温度や風量などは表示されているアイコンをタッチするだけで簡単に変更が可能。また、シートヒーターのON/OFFや内気循環のON/OFFもこのディスプレイをタッチ。ボタン類が乱雑なレイアウトでなく、1枚のディスプレイにすべてまとまっているデザインは、Audiの最新技術を搭載したモデルを象徴するものだろう。

●走りを体感

まずは一般道を試乗してみた。

車両が1,810kgと2.0ℓTFSIエンジンというのも忘れるくらい、スムーズに加速ができた。あまりにも加速がよいため、一度車検証を確認して排気量をチェックしたくらいだ。4WDのquattroシステムと12Vマイルドハイブリッドの組み合わせで後輪からの加速があるのも相まってなのだろう、これが2.0ℓTFSIエンジンモデルかと驚いたほどだ。

途中、アンダーパスの坂道で信号待ちをして、スタートする際に「流石にアクセルペダルを少し深く踏んでエンジン回転数が上がりながら坂を登るだろう」と予想しながらアクセルペダルを踏んだが、強く踏む前にすでに登り切ってしまった。エンジン回転数が2,000回転入る前にマイルドハイブリッドが介入し、力強いアシストを感じることができる。
このAudi A7 Sportback のサイズ感に対し、エンジン容量の弱さの不安があったのだが、すべてを打ち消すほどのパワーをもつことを体感できた。

交差点などのコーナリング時においては、「ダイナミックホールホイールステアリング」機能が働き、リアホイールとフロントとは反対方向に曲がるため、最小回転半径が5.2mになる。そのため大回りすることなく交差点などを曲がることができ、日常使いにおいてもボディサイズにとらわれずに多くの場においてストレスなく運転できるだろう。(オプション装備となります)

また、「アウディドライブセレクト」によってオート・コンフォート・ダイナミック・エフィシェンシーの各モードに切り替えることができる。それぞれのモードでパワーステアリングのアシスト(ハンドルを軽い力で操作するか重みがあるか)やエンジンなどのコントロールが可能となる。
街中では経済的な走りができるエフィシェンシーにし、ある程度スピードが出せる道路ではダイナミックにするなどいくつかの車両のもつキャラクターの使い分けを楽しむことができた。

続いて高速道路を試乗する。 本線に合流する加速レーンでは、一般道でも感じた12Vマイルドハイブリッドのアシストも加わったパワフルな加速力でエンジン回転数が高まることもなくスピードを出すことができた。頭の中では理解しているつもりだが、フィーリングは3.0ℓのTFSIエンジンと同じではないかと勘違いをしてしまう。

エフィシェンシーモードにして巡航スピードに入ると、アクセルOFFでエンジン回転数が低くなりクラッチが切れる。これによりエンジンブレーキによってスピードが落ちることなく速度を維持することができる。さらにそれが続くとエンジンが自動的にOFFとなり、完全にコースティング走行となる。
スピードを再度上げたい際はアクセルONにすればエンジンもONとなり加速されるようになる。12Vマイルドハイブリッドがあるためセルモーターが回るわけでないため、タコメーターをよく見ないとエンジンOFFしているかどうかも分からないほど、これらの作業は自然に行われていた。マイルドハイブリッドを搭載しているからこそ、燃費向上につながるのだろう。試乗時にこうした環境下で運転できるのであれば、ぜひとも試してもらいたい。

●パーキング時

試乗する際にぜひ試してほしいのが、駐車のしやすさだ。
Audi A7 Sportback にはパークアシストプラスが装備されており、駐車スペースを検知して自動的に駐車のアシストを行ってくれる。(オプション装備となります)
また、バックカメラをはじめとした4台の広角カメラによるサラウンドビューカメラ機能も装備され、MMIタッチディスプレイを操作することで多面的に車両の画像を確認することができる。試乗の最後にはぜひ駐車も試してほしい。

今回試乗した、2.0ℓTFSIエンジン搭載のAudi A7 Sportback 45 quattroは、小排気エンジンながら12Vマイルドハイブリッドを搭載して、パワフルに走行が楽しめるほか、様々なアシスト機能によって日常使いにおいても運転しやすいモデルであることが体感できた。
他にも2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンモデルだと、よりトルクフルな走りが体感できるだろう。そしてさらにスポーツさを求めるのであれば、3.0ℓV6エンジンを搭載したAudi S7 Sportback quattroモデルへの試乗もおすすめする。

もちろんSportback のもつエレガントでAudiのもつ美しいデザインを目で見て感じることもお忘れなく。

●車両スペック

Audi A7 Sportback 45 TFSI quattro
デイトナグレー パールエフェクト
・S lineパッケージ
・テクノロジーパッケージ
・HDマトリクスLEDヘッドライト
・ドライブパッケージ
・ブラックAudi ring&ブラックスタイリングパッケージ
・アルミホイール 5Vアームデザイン グラファイトグレー(8.5Jx21+225/35R21)

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.

22

Aug

2023

スポーティーさとエレガンスを兼ね備え、最新のテクノロジーとパフォーマンスを持つ、Audiのプレミアムスポーツ 4ドアクーペ「Audi A7 Sportback」を今回はご紹介しよう。

Audi A7 Sportback は日本では2011年5月に発売され、現在のモデルは2018年より発売された2代目となる。デビューから、A7 Sportback・S7 Sportback・RS 7 Sportbackの3つがラインナップされ、現在に至るまでそのモデル構成は引き継がれている。

●ラインナップ

ガソリンモデルとクリーンディーゼルモデルが用意されており、ガソリンモデルは2.0ℓTFSIエンジン、3.0ℓTFSIエンジンの2種類。ディーゼルモデルは2.0ℓTDIエンジンがラインナップされている。また全モデル48Vマイルドハイブリッドと4WD/quattroの搭載モデルとなる。

今回試乗したモデルはAudi A7 Sportback 45 TFSI quattro S lineで、2.0ℓガソリンエンジンモデル。ボディカラーはS lineパッケージ装備限定の「デイトナグレーパールエフェクト」だ。

●エクステリア

フロントはAudiモデルと一目でわかるシングルフレームグリルが採用されおり、低く幅広いデザインで長く伸びたボンネットが特徴的だ。また、ヘッドライトはHDマトリクスLEDヘッドライトが搭載され、刻々と変わる走行状況に対応しカメラが対向車や先行車を検知するとLEDのON/OFFを個別に切り替えてハイビームをカットする機能が搭載されている。(HDマトリクスLEDヘッドライトアウディレーザーライトパッケージとしてセットオプション)

サイドを見ると、長いホイールベースに張り出したホイールアーチ。クーペモデルのようにリヤに向かって流線形にデザインされたシルエットはAudiデザイン言語を体現しているモデルである。

リヤは、左右のリヤライトをつないだLEDが特徴的だ。流れるような動きをして視認性も高いダイナミックターンインディケーターを搭載している。(S lineパッケージとしてセットオプション)

さらに電動格納式リヤスポイラーが標準装備されており、時速120km/hを超えると自動的に展開。また、80km/h以下の速度になると自動格納となる。ただし、写真のようにMMIタッチレスポンスディスプレイのローワースクリーンにおいて手動で展開、格納することもできる。スポーティーさを演出することも可能だ。

タイヤとアルミホイールは5Vアームデザイン グラファイトグレー(8.5Jx21+225/35R21)が装備。(オプション装備となります)試乗車はBRIDGESTONE TRANZA T005が装着されていた。

●インテリア

Audiモデルに採用されている水平基調のレイアウトで広く開けた室内空間を演出。センターコンソールは運転席側に向いており、MMIタッチレスポンスの10.1インチと8.6インチのアッパー・ローワースクリーンがそれぞれ装備されている。

メーターパネル内には高解像度の12.3インチカラー液晶フルデジタルディスプレイが装備。Audi 他のモデル同様に運転手に必要な情報が表示される。表示内容はステアリングホイールのボタンやMMIディスプレイの車両設定より変更が可能だ。
写真にはないが、マルチカラーアンビエントライティングも装備されており、30色もあるカラーバリエーションから自身の好きなカラーに選択が可能。室内空間をより自分好みにアレンジすることができる。

シートはバルゴナレザーでスポーツシートが装備(オプションとなります)され、S lineロゴが入っている。スポーツシートのため、運転席に座った際のシートのホールド感は高く、中距離、長距離であっても疲れにくい設計だ。

センターコンソールは電子式シフトノブとドリンクホルダーが配列されている。ドリンクホルダーはカバーが付いており、カバーを閉じるとMMIナビゲーションディスプレイからセンターコンソールにかけて流れるような美しいデザインでドライバーを包み込んでくれる。

トランクルームは535リッター(VDA値)確保されており、後席を倒すことでさらにスペースを確保できる。広々としたラゲッジスペースを備えるAudi A7 Sportbackモデルは様々なシーンで活躍してくれるだろう。

●パワートレイン

Audi A7 Sportbackはエンジンが2.0ℓと3.0ℓのTFSIエンジンと、2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンの3種類がラインナップされている。
今回の試乗車は、2.0ℓTFSIエンジンが搭載されており、さらに12Vのマイルドハイブリッドも搭載されているため、最大出力195kW(265PS)、最大トルク370Nmを発揮させる。ちなみに2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンの場合は最大トルク400Nmの力強い動力機能が備わっている。
また、AWDクラッチを採用した4WDシステムquattro®は、エンジンのパワーを余すことなく路面へ伝えることができるだけでなく、マイルドハイブリッドによる燃費向上も期待できる。
どのようなフィーリングかは実際に試乗した次項でお伝えしよう。

●安全装備

Audi A7 Sportbackには「アウディアダプティブドライブアシスト」をはじめ、多くのセーフティ機能が搭載されている。アダプティブドライブアシストは車両のフロントエンドに搭載さえたレーダーセンサー、フロントカメラ、超音波センサーによって絶えず車両の周囲を監視している。

特に分かりやすいのは「アウディサイドアシスト」で、車線変更の際に後続車がいる際にセンサーが反応してLEDを点灯させる。死角にいる車両も検知するため車線変更などでの事故を未然に防ぐことができる。
他にも多くのシステムが搭載させているため、販売スタッフにぜひ聞いてみてほしい。

次回は、試乗車を一般道と高速道を試乗したインプレッションをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi A7 Sportback 45 TFSI quattro
デイトナグレー パールエフェクト
・S lineパッケージ
・テクノロジーパッケージ
・HDマトリクスLEDヘッドライト
・ドライブパッケージ
・ブラックAudi ring&ブラックスタイリングパッケージ
・アルミホイール 5Vアームデザイン グラファイトグレー(8.5Jx21+225/35R21)

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.

25

Jun

2023

今回、Audi Q4 e-tron Challenge to reach Hokkaidoで使用したAudi Q4 e-tronの車両と充電についてご紹介します。

●Audi Q4 e-tronとは

プレミアムコンパクトSUVとして昨年デビューしたAudi Q4 e-tronは、BEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)です。
現在Audi が発売しているBEVの中では最もコンパクトなボディサイズなので、取り回しが良く実用的なモデルとなります。
ボディタイプはSUVタイプの「Audi Q4 e-tron」とクーペスタイルの「Audi Q4 Sportback e-tron」の2種類がラインアップされています。
今回はクーペスタイルの優美なシルエットにスポーティネスを感じるAudi Q4 Sportback 40 e-tron advancedをご紹介します。

●エクステリア

SUVの力強さとエレガンスを兼ね備えたクーペスタイル。
特にサイドから見ると滑らかに弧を描くルーフラインが特徴的です。
SUVというと角ばったデザインというイメージが強いですが、Audiならではの美しいデザインが先進的な印象を与えてくれます。

Sportback の場合はテールゲートスポイラーが装備されており、スポーティーネスを感じさせます。テールランプも水平方向にラインが引かれ、未来感のあるデザインになっています。

フロントはAudiのアイコンであるワイドな八角形のシングルフレームグリル。
内燃系モデルと異なり開口していない構造ですが、Audiであることが印象付けるデザインです。

特に印象深い装備の1つとして挙げられるのが、デジタル技術によって先進的なライトシグネチャーを生み出すデジタルデイタイムランニングライトです。
4種類のデザインパターンからMMIナビゲーションシステムを通じて好きなデザインを選ぶことができます。
フロントマスクの印象が変わるユニークな機能ですので、試乗車などでぜひ試してみてください。

●インテリア

インテリアは水平基調にまとめられておりシンプルでクリーンな印象で広々としています。センターコンソール部分が宙に浮いているように見えるデザインはAudi Q4 e-tronの特徴の1つです。

シフトスイッチはAudi e-tron GTでも採用されているスライド式。
Pレンジのみボタンとなっており、RレンジやDレンジに入れる場合は上下にスライドさせます。

また、ステアリングホイールも新デザインが採用され、上下ともフラットなデザインのもので、マルチファンクションスイッチ(ステアリングスイッチ)も物理ボタンではなくタッチ式が採用されています。
そして、10.25インチのバーチャルコックピットがドライバーに必要な情報を表示してくれます。

そして、11.6インチの高解像度ダッチディスプレイのMMIナビゲーションと、その下にはエアコン操作の物理ボタンが装備されています。物理ボタンは運転中でも注視せずに直感的に操作ができるので、走行中のエアコン操作をとても楽に行うことができました。
また、MMIディスプレイにインターフェイスをそのままにスマートフォンの機能を使用できるAudiスマートフォンインターフェイスも装備されているため、Apple MusicやApple・Googleマップ/Yahoo! ナビゲーションを使用することが可能です。

シートはスポーツシート(フロント)が採用され、素材はパーシャルレザーです。(advancedインテリアパッケージオプション装備となります)

●走行性能

Audi Q4 40 e-tron / Audi Q4 40 Sportback e-tronは、定格出力が70kWで最大出力が150kW、最大トルクが310Nmです。
内燃系の自動車馬力を示すPSに換算すると約204PSとなるので、力強い走りを楽しむことができました。
駆動はリアアスクルに搭載した1基のモーター、すなわちRR車となります

駆動用のバッテリー総電力量は82kWhで、この数値はガソリン車に置き換えるとガソリンタンク容量にあたり、走行用バッテリーに充電できる電気量を示す数値です。
一充電走行距離はWLTCモードで594km。1回の満充電で最大594km走れるということになります。※

エネルギー回生システムも装備されており、アクセルペダルから足を離した段階で発動します。さらにステアリングホイールのパドルシフトを使用すると回生レベルを3段階で調整できます。
「―」のマークのついた左側のパドルを手前に引くことで1段階ずつ強くなりますので、シフトダウンさせてエンジンブレーキを作動させるようなイメージで回生ブレーキを使用することが可能です。
実際に走行している際この機能をかなり使用しました。早めのアクセルオフを行い、ブレーキペダルを踏む前に回生ブレーキを発動させて減速させる方法です。どのような感じかは、ぜひ試乗した際にご体感ください。

●充電方法

Audi Q4 e-tronには充電口が2つ備わっており、写真の左側が普通充電(AC)で、右側が急速充電(DC)に対応しています。急速充電は日本で広く普及しているCHAdeMO(チャデモ)規格です。

今回のチャレンジではプレミアムチャージアライアンス(PCA)の急速充電を使用しました。
「プレミアムチャージングアライアンス(PCA) 」は アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンの3ブランドのディーラーネットワークを中心に展開する 90-150kW級出力のCHAdeMO規格急速充電器ネットワークを統合したプレミアム充電サービスです。
各ブランドのBEVのオーナーは、アウディ・ポルシェ・フォルクスワーゲンの 3ブランドの急速充電器、合計約230拠点232基(2023年2月末現在)が段階的に利用可能になります。

使用方法はとても簡単で、専用アプリをダウンロードしIDを作成後、充電プランを選択すればすぐに使用が可能になります。
料金プランは月額会員か都度会員の2種類。オーナー様であれば、月額会員の方が充電金額も抑えられます。
なお、Audiの電気自動車e-tronを新車でご購入の場合、アカウント登録の翌営業日に事務局より車両登録から1年間の無料プランが付与されます(2022年10月以降登録車両が対象)

さらに、スマートフォンにダウンロードした専用アプリでPCA充電機器の場所や空き状況、そこまでのルート案内を行ってくれます。

PCA充電スポットに到着後、充電器に記載されているQRコードをPCAアプリで読み取り、画面の案内に沿って操作するだけで充電がスタートします。
アプリに情報を登録すると、都度クレジットカードが必要だったり、充電開始するまでの認証に時間がかかったりすることがないため、操作に慣れればセルフガソリンスタンドでガソリンを入れるくらいスピーディーに充電を行うことができて、とても便利でした。

ここまでPCA充電機器操作についてお伝えしましたが、PCA以外の急速充電器も使用することは可能ですので、充電スポットの選択の幅も広がります。
また、ご自宅に充電機器を設置する場合のサポートも正規Audiディーラーでは行っているのでBEVが初めての方でも安心です。
設置に関するご相談はAudi セールススタッフにお問い合わせください。

今回3日間Audi Q4 e-tronとともにチャレンジを行いましたが、BEVはエンジン音が無いため静粛性が高く、特に分かりやすかったのが加速時や高速走行時でも音楽やラジオ音量を上げることがなかったことです。また、エンジン音が無いことで+αで気になるのがロードノイズや風切り音。ロードノイズは車両の静粛性が高いことで路面状況が悪くない限り大きな音は聞こえませんでした。また、最新のエアロダイナミクス設計によって大きな風切り音も聞こえず、低速も高速域どちらも快適に運転することができました。
充電もPCAを用いることで、高出力による充電時間の短縮や、多くの充電場所があることでストレスフリー。
百聞は一見に如かず。試乗車や、モニターキャンペーン等で車両を借りられる場合は、ぜひご自身でAudi Q4 e-tronの素晴らしさご体感ください。

※数値は一充電走行距離(WLTCモード)。国土交通省審査値。一充電走行距離は、定められた試験条件での値です。実際の走行時には、お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なります。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。

(Text and Photos by Audi Q4 e-tron Challenge to reach Hokkaido Staff. Audi AG., Audi Japan)

01

Jun

2023

昨年発売されたAudi 電気自動車「Audi Q4 e-tron」を運転してAudi さいたま新都心~Audi札幌東まで、何回の充電で到達できるかチャレンジしてみた模様をお伝えします。

●ツアー概要

ツアーでは「プレミアム チャージング アライアンス」←https://www.audi.jp/e-tron/charging/pca/への別ウィンドウリンク設定(以下、PCA)設備があるAudi正規ディーラー3店舗に必ず立ち寄り、急速充電を実施しながら北海道へ向かいました。
ただし、バッテリー残量が25%を下回った場合は安全を考慮しPCA以外の急速充電設備で充電を行い一路北海道札幌へと目指すこととしました。

クイズでは、「PCAでの充電以外に何回の充電でAudi札幌東に到着できるか」というお題を皆様へご提示。
皆様それぞれご回答いただきましたが、本BLOG記事ではその答え合わせを一緒にしていこうと思います。

●使用した車両「Audi Q4 e-tron」について

まずは、チャレンジに使用した車両である「Audi Q4 e-tron」のパフォーマンスを先にお伝えしましょう。

電気モーターはリアアスクルに搭載(いわゆる、RR車)。
最高出力は150kWで最大トルクは310Nm。
充電方法は通常充電(AC)と急速充電(DC)の2種に対応。
そして、気になる一充電距離は594km*を誇ります。
つまり、今回Audi さいたま新都心~Audi 札幌東の距離は約1,060kmですので、3回満充電を行えば十分に走行可能となります。
はたして、実際はどうだったのでしょうか。

●1日目(5月4日)

スタート日の5月4日。まずは最初の目的地、宮城県仙台市まで向かいます。
大型連休後半2日目ということもあり、東北自動車道に入るなりいきなりの渋滞。渋滞中のバッテリーの減り具合が心配でしたが、実際はほとんど減らないのです。
もちろんエアコンなど電装品に使用状況で左右しますが、今回は程よい暖かさのためエアコンは22℃のAUTO設定。いわゆる欧州車で一般的に推奨される設定で渋滞の中過ごしましたがバッテリーの減りは微小でした。

予想以上の渋滞もあり、早めにサービスエリアでの休憩も実施。東北自動車道の栃木県にある佐野サービスエリアに立ち寄りました。ご当地グルメとして佐野ラーメンを味わい身体の充電を行った後出発です。

栃木県宇都宮市を過ぎたころからは渋滞も解消し、巡航運転で進んでいきます。
制限速度でアダプティブクルーズコアシスト機能を使用。矢板IC付近の下り坂が続く際は回生ブレーキが作動しているのがよくわかりました。

充電残量はまだまだ余裕ある中、宮城県仙台市へ。
充電前にプチ観光として仙台城跡にある「伊達政宗公騎馬像」を拝みPCA設備のある、Audi 仙台北店へ向かいました。

国道4号沿いにあるAudi 仙台北にはPCA充電器が1台あり、最大2台まで充電可能です。

Audi 仙台北までの経路には渋滞や起伏のある道路を走行するため、正直充電が足りるかドキドキしていたのですが、バッテリー残量も25%以上の余裕を残していました。
充電はPCA専用アプリで操作し、準備ができたら充電開始です。
PCAアプリの操作方法は次回BLOGにてご紹介いたします。
100%まで充電を行い、仙台市街のホテルに到着しチャレンジ初日を終了しました。

●2日目(5月5日)

2日目5月5日は、夜便のフェリーに乗って函館まで向かいます。
まずは途中の岩手県盛岡市にある、Audi 岩手によってPCA充電を行う予定です。

電気自動車2日目となり操作にも慣れてきたので、下り坂では積極的に回生ブレーキを発動させてバッテリー充電を行うことで高速道でもバッテリーの減り具合はあまり気になりませんでした。
走行車両も少なく巡航運転であっという間に岩手県に入ってしまったので、ここでもプチ観光として、「小岩井農場まきば園」へ。

多くの家族連れで賑わっていたので、混雑を避けて園内には入らず一本桜が見られる場所でのゆったりとした時間とおいしいソフトクリームを堪能してからAudi 岩手へ向かいました。

Audi 岩手は国道46号線沿いにあり、PCA充電器は1台でこちらも一度に最大2台まで充電可能です。

昨日の仙台での充電と比較すると走行距離が短かったため、100%充電まで時間もかからず完了。充電中はAudi 岩手のスタッフの方にお気遣いいただき、ショールーム内でコーヒーをごちそうになり、充電の待ち時間を快適に過ごすことができました。
のんびりしたいところですが、フェリーの時間もあるため、一路東北自動車道終点の青森ICを目指します。

青森県に入るや快晴から一転、雨になってきましたが、路面がぬれていても高速走行で不安になるシーンはゼロ。津軽海峡フェリー乗り場へと車を進めます。

フェリー乗船前まで車両内で待機しなければならないのですが、ここで電気自動車の利点を実感することができました。
ガソリン車の場合はアイドリングストップが必須なのに対し、Audi Q4 e-tronは電気自動車ですので排気ガスの心配がないため、エアコンONの状態で待機ができるため、夏場や冬場などでは特に重宝されると思います。

フェリー乗船後は約3時間半の船旅。函館に着岸後も車両に戻り下船待ちをしたのですが、乗船前と同様、フェリー内でもエアコンをONにして快適に待機ができました。

●3日目(5月6日)

最終日は札幌市内にあるAudi 札幌東まで函館一気に走ります。
札幌に出発する前にのんびり函館観光。有名な函館朝市で新鮮な海産物を見たり、ご当地レストラン「ラッキーピエロ」(地元の方は「ラッピ」と呼ぶそうです)のお店でハンバーガーを堪能しました。

そして、札幌へ向かう前にAudi函館でPCA充電を実施。こちらもPCA充電機が1台設置され、最大2台充電可能です。

ちなみに充電中は車内にいても問題なく、充電の残り時間もMMIナビゲーションシステムディスプレイや高解像度のバーチャルコックピットにも表示されます。しっかり100%まで充電したのち、Audi 函館を後にしました。

札幌へ向かう途中、牧場が経営するおいしい焼肉屋さんがあるという情報をキャッチ。寄り道ばかりですが、休憩とお昼ご飯を兼ねて「天野ファミリーファーム」へ立ち寄りです。

天野ファミリーファームは地元のブランド牛である白老牛(しらおいぎゅう)を使用した牧場直営炭火焼肉レストラン。備長炭で焼いたお肉を賞味で贅沢なひと時を堪能。締めにはしっかりソフトクリームもいただきました。

お腹も満たしたところで札幌市までラストスパート。
道内の道路が直進で且つ平坦なコンディションのため、アクセルワークが少なくバッテリー消費も少なくてすみます。スピードオーバーにならないように気を付けながら市内へ向かいます。

そして夕方に無事にAudi 札幌東へ到着。
トラブルや事故もなく安全運転で無事到着することができ、こうしてAudi さいたま新都心~Audi 札幌東までの旅は幕を閉じました。

●充電回数

さて、クイズにもなっていた充電回数ですが以下の通りとなります。

PCA充電:3回目(Audi仙台北・Audi岩手・Audi函館)
その他充電:0回

ということで、クイズの正解は「0回」でした。

しかもいずれもバッテリー残量も25%を下回ることもなかったため、余裕を持っての充電回数という結果でした。

今回の旅はかなり長距離でしたが、例えば関東から仙台市内までは充電なしで行けることがお分かりいただけたと思います。
私自身、バッテリーがもつのか不安もありましたが、予想以上に走行距離が長いことに身をもって体験できたので、とても良い経験となりました。

次回のBLOGではAudi Q4 e-tronの詳細や実際に使用したPCA充電の詳細などお伝えします。

●PCA充電でお世話になったAudiショールーム

・Audi 仙台北(e-tron取扱店舗)
宮城県仙台市泉区市名坂楢町174-3
https://www.audi-sendaikita.jp/ja.html

・Audi 岩手(e-tron取扱店舗)
岩手県盛岡市北飯岡3-14-40
https://www.audi-iwate.jp/ja.html

・Audi 函館(e-tron取扱店舗)
北海道北斗市追分1丁目12-20
https://www.audi-hakodate.jp/ja.html

●立ち寄りスポット情報

・仙台城跡(伊達政宗公騎馬像)
宮城県仙台市青葉区川内1
https://www.sentabi.jp/guidebook/attractions/78/

・小岩井農場牧園
岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
https://www.koiwai.co.jp/makiba/

・ラッキーピエロ マリーナ末広店
北海道函館市末広町14-17
https://luckypierrot.jp/

・天野ファミリーファーム炭火焼レストラン
北海道白老郡白老町白老766−126
https://www.amano-familyfarm.com/restaurant.html

* 数値は一充電走行距離(WLTCモード)。国土交通省審査値。一充電走行距離は、定められた試験条件での値です。実際の走行時には、お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なります。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。

※本企画は実際に走行した内容に基づいて記載しておりますが、走行条件や気候、運転方法によっては充電回数が大きく異なる場合があります。また、PCA充電設備での充電出力量によっては充電時間が大きく変わりますので予めご了承ください。PCA充電機の詳細や設置場所は専用webページ(https://www.audi.jp/e-tron/charging/pca/)をご覧ください

(Text and Photos by Audi Q4 e-tron Challenge to reach Hokkaido Staff. Audi AG., Audi Japan)

11

May

2023

<写真①>

Audi A1 Sportbackに実際に試乗したレポートをしよう。
今回は、一般道と高速道の両者を試乗することができた。25TFSI(1.0ℓエンジン)で機敏な動きで楽しく運転ができた。

●シートの感覚

<写真②>

水平基調のデザインで運転席から助手席まで続く1本のラインにより強調された水平基調のデザインによって室内空間をより広く感じることができる。コンパクトモデルだが上位セグメントに迫る居住空間という印象だ。

<写真③>

<写真④>

センターコンソールには、10.1インチの高解像度のMMIナビゲーションシステム搭載のタッチパネル式ディスプレイがあり、その下にはエアコン操作パネルが装備されている。

特にエアコン操作パネルはダイヤル式のため感覚的に操作ができるのが嬉しい。もちろんボタンを押したときは他のAudiモデル同様に「カチッ」という音が鳴り、ボタンを押したことに対するフィードバックをしっかりと感じることができる。

<写真⑤>

後席も、実際に座ってみたところ、天井までの高さがある程度確保されている印象があり窮屈さはあまり感じなかった。ここにもドアハンドルのデザインが特徴的な「く」の字となっており、水中翼をイメージしたハイドロフォイルをイメージしたものだ。

●走りを体験

<写真⑥>

まずは一般道を試乗。
車輌重量が1,170kgと現在ラインナップされているAudi モデルの中ではかなりの軽量モデルとなるので、発進時のレスポンスがとても良い。というより「速い」印象だ。しかも7速Sトロニックトランスミッションの素早い変速により、エンジン音が唸りながら加速することもなかった。

<写真⑦>

停止時にはアイドリングストップ装置が働きエンジン停止を行われる。ただ、ブレーキを離すと同時にエンジンが再始動するため、発進時のもたつきなどは感じなかった。このアイドリングストップ装置をOFFにしたい場合はセンターコンソールにあるスイッチを押すことで機能が無効化される。

また、最小回転半径も5.1mと小回りも利くため、Uターンやカーブ、右左折時のステアリング操作もスムーズに行うことができた。

<写真⑧>

<写真⑨>

高速道路での試乗では、加速レーンにおいて予想以上の力強い加速力を体感できた。最大トルク175Nmが2000回転以降から発生するため、思いっきりアクセルペダルを踏まなくても加速してくれる。コンパクトモデルや小排気量モデルの弱点の1つである加速力の弱さを全く感じなかった。

<写真⑩>

100km/h巡行スピードに移行しても、車両がフワフワ浮くような不安定さや、ステアリングのブレなどもなく、安定した走行を味わえた。もちろん遮音性も高く、ロードノイズやエンジン音などに邪魔されることなく、オーディオを聴きながら快適な試乗を楽しむことができた。

●セーフティ

<写真⑪>

<写真⑫>

試乗中に危険な車両が近づいたりすることもなく、アウディプレセンスフロント機能が作動することはなかった。
ただ、高速道路を試乗中に便利だと感じたのが、アクティブクルーズアシストと、アウディサイドアシストの2つの機能。車線変更などで死角に入りやすい二輪車などもしっかりと警告ライトで知らせてくれるので、安心して走行ができた。(コンビエンス&アシスタンスパッケージ装備車となります)

<写真⑬>

また、夜間走行時にはハイビームアシスタント機能が重宝した。(コンビエンス&アシスタンスパッケージ装備車となります)
ハイビーム状態で走行中、急に対向車が来た場合にはライトが下がるほか、前方に車両がいない場合で一定の暗さにおいて自動的にハイビームとなる。レバースイッチの操作が不要なので、より運転に集中できた。

<写真⑭>

今回、Audi A1 Sportbackを試乗し、コンパクトながらインテリア・エクステリアのデザインがハイクオリティはもちろん、操作性や機敏性も高いモデルであることが分かった。
ショールームでご試乗する機会があれば、大排気量モデルではなくぜひAudi A1 Sportbackを試してほしい。きっとAudi らしさを至る所で体感することができるはずだ。

●車両スペック

Audi A1 Sportback 25 TFSI Advance
ナバーラブルーメタリック
・ナビゲーションパッケージ
・コンビエンス&アシスタンスパッケージ

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

11

May

2023

<写真①>

2019年に発売開始した、プレミアムコンパクトハッチバッグ「Audi A1 Sportback」をご紹介しよう。

<写真②>

<写真③>

Audi A1モデルは日本での初代発売が2011年で、当時はAudi A1 (3ドアモデル)とAudi A1 Sportback(5ドアモデル)の2つのモデルをラインナップ。また、2015年には2.0TFSIエンジンを搭載したMT車スポーツモデル「Audi S1」「Audi S1 Sportback」も登場した。ちなみに日本導入はなかったが、もう1モデルあり、世界333台限定「Audi A1 quattro」というモデルもあった。

今回ご紹介する、2代目Audi A1 Sportbackはすべてのグレードが5ドアモデル。全モデルに共通して採用されているシングルフレームグリルやAudi Sport quattroをオマージュしたデザインが採用されている。

●ラインナップ

<写真④>

Audi A1 Sportbackは3グレード用意されており、25 TFSI、25 TFSI Advance、25 TFSI S lineで、エンジンはすべて1.0ℓ直列3気筒DOHCターボチャージャーとなっている。

今回試乗したモデルは、Audi A1 Sportback 25 TFSI Advanceで、ボディカラーは25 TFSI、25 TFSI Advance限定色の「ナバーラブルーメタリック」だ。

●エクステリア

<写真⑤>

<写真7>

フロントを見ると、幅広く、低い位置にあるAudi モデルに採用されているシングルフレームグリルに、パワフルなエンジンをイメージさせるサイドエアインレットが特徴的だ。

<写真6>

冒頭にも述べたが、このモデルにはAudi Sport quattroをオマージュするデザインがあり、フロント部分ではボンネット下のエアインレットは、Audi Sport quattroと同じのエアインレットをイメージしたものだ。

<写真⑧>

<写真⑧―1>

また、LEDヘッドライトとデイライトが装備されており、ひし形をイメージした灯体はAudi Sportでも採用されている「ランバス」と呼ばれるもので、Audi Sportのブランドロゴにも使用されている。さらにデイライトの「く」の字はハイドロフォイルという水中翼をイメージしたもので、LEDリアコンビネーションライトにも採用されている。(Audi A1 Sportback 25TFSIのみ、コンピエンス&アシスタンスパッケージとしてオプション)

<写真⑨>

<写真⑩>

サイドを見てみると、ワイドなCピラーが特徴的でこちらもAudi Sport quattroをオマージュしたデザインだ。二者を見比べてみると、Audiのデザイン哲学が継承されていることがよくわかる。
また、先代と比較してホイールベースが95mm長くなり広い居住空間を確保している。

●タイヤ・ホイール

<写真⑪>

装着しているホイールは6.5Jx16の「10スポークタービンスタイル」でタイヤサイズは195/55R16で、試乗車はGOOD YEAR EfficientGrip Performanceが装着されていた。

●インテリア

<写真⑫>

他のAudi モデル同様、水平基調のインテリアデザインとなっており、上位セグメントに迫る居住空間を実現している。

<写真⑬>

センターコンソールには10.1インチ高解像度のMMIナビゲーションシステムと、同じく高解像度のバーチャルコックピットが配置されており、運転席を中心に操作パネルがレイアウトされている。コンパクトモデルであっても他のAudiモデルと同じレイアウトなのは嬉しいところだ。(ナビゲーションはオプション設定となります)

<写真⑭>

MMIナビゲーションシステムの下にはエアコン操作パネルが装備されており、物理ボタンが多く運転しながらでも大きく目線を動かさずに操作ができる配列になっている。エアコンはデラックスオートマチックエアコンディショナー機能により2ゾーン設定で温度が運転席と助手席それぞれ変更できる。さらに試乗車にはシートヒーター機能も装備されている。(コンビエンス&アシスタンスパッケージのオプション設定となります)

<写真⑮>

<写真⑯>

試乗車のシートはスタンダードシートのデビュークロス表皮デザインのシート。S lineのみスポーツシートが設定され、S lineプラスパッケージを装備した場合はアーティフィシャルレザーシートとなる。

<写真⑰>

<写真⑱>

<写真⑲>

センターアームレストは全グレードに装備されており、高さと前後を調整することが可能。ご自身の運転スタイルに合わせて細かく調整できるのがポイントだ。

<写真⑳>

ライトスイッチはタッチ式となっており、ヘッドライトのAUTOと全点灯、サイドマーカー(スモール)、OFFと選択できる。ちなみに外が暗い状態では走行中にヘッドライトをOFFやサイドマーカー状態で走行することはできない。また、フロントオールウェザーライトとリアフォグランプのスイッチもある。

また、写真右側のドアハンドルの形も先に述べた「ハイドロフォイル」をイメージしたデザインとなっている。

●パワートレイン

<写真㉑>

現在日本でラインアップされているAudi A1 Sportbackは1.0ℓ直列3気筒DOHCターボチャージャーが装備。最高出力が70(95PS)で最大トルクは175Nm発生する。車輌重量が1,170kgと軽量なためかなり機敏な走りをしてくれた。走りの内容は次項でお伝えする。

●安全装備

<写真㉒>

全グレード標準で「アウディプレセンスアシスト」が装備されており、フロントレーダーを用いた前方車両への衝突軽減アシストや歩行者認識機能により自動ブレーキの稼働機能が備わっている。

<写真㉓>

<写真㉔>

またコンビエンス&アシスタンスパッケージ装備車では、アクティブクルーズコントロールやアウディサイドアシスト。ハイビームアシストも装備される。また、アウディパーキングシステムとリアビューカメラにより音と視覚で駐車操縦をアシストする。

次回は、試乗車を一般道と高速道を試乗したインプレッションをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi A1 Sportback 25 TFSI Advance
ナバーラブルーメタリック
・ナビゲーションパッケージ
・コンビエンス&アシスタンスパッケージ

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

29

Mar

2023

写真①

いよいよ今夏発売が予定されている、Audi Q8 e-tronが、一足早く拝見できるイベント「Audi Q8 e-tron RoadshowがAudi 池袋にて開催された。
今回はイベントで間近で見たAudi Q8 e-tronの様子をレポートしよう。

今回開催されたイベントは「Audi Q8 e-tron Roadshow」として、Audi正規ディーラー店においてドイツ本国から空輸された欧州仕様車を販売前に直接見ることができる絶好の機会だ。

写真②

写真③

さっそくAudi池袋に入ると、通常商談スペースになっている2F部分が特別ブースとなり、いつものショールームの雰囲気とは異なる空間を演出。案内され中に入ると、すぐさま、Audi Q8 e-tronがお出迎えしてくれた。

まずはエクステリアから見ていこう。
大きさはスペックボードを見ると、全長4,915×全幅1,935×全高1,635(mm)と、大きなボディであるが、Audi e-tronをすでに見たこともあり驚くようなサイズ感ではない印象。

写真④

フロントに鎮座したシングルフレームグリルは、やはり見てすぐ「Audi」とわかるところが良い。
シングルフレームグリルもブラックマスクで囲い込み、ガソリンモデルとは異なるデザイン。

写真⑤

写真⑥

グリルの一部は窓があり、中を覗くと開閉式のフラップがあった。これは外気を取り入れる必要があるときのみ開口するそうで、空力特性を向上させているのだとか。現車をご覧になる機会があったら是非グリルの中まで見てみてほしい。

写真⑦

中央にはフォーリングスのエンブレムがあり、よく見るとリングのデザインが変わっていた。これは新しい2次元タイプのAudiのデザインが採用されており、今まで使用されていたクロームメッキではなくガラスボディの中からホワイトのリングが浮き出ているようなものになっていた。Audiの新しいモデルであることがこのエンブレムからしてもわかるだろう。

写真⑧

サイドを見ると、すぐ目についたのが「Bピラー」に車両モデル名が記されていた。今回拝見したのが、「Audi Q8 e-tron」なので、その名前であるが、Sportbackモデルの場合は「Audi Q8 Sportback e-tron」となる。
主張しすぎず、運転席に乗るときに目に入る位置にモデル名が記されているのは嬉しいものだ。今後発売されるAudiモデルにもぜひ採用してほしい。

写真⑨

写真⑩

また、フロントフェンダーモールに同様に左右にそれぞれ充電口が備わっている。通常充電用と急速充電用とでそれぞれ分かれている。

写真⑪

写真⑫

リアは、左右のリアコンビネーションライト(テールランプ)をつなぐLEDライトストリップが、新しいモデルだと彷彿とさせるデザインは美しさを感じる。
また、リアフェンダーにも「e-tron」の文字がありさりげない主張があるのがポイントだ。

次にインテリアを見ていく。

写真⑬

運転席に座らせてもらい各所見てみると、ダッシュボードは助手席まで伸びた水平基調になっており室内空間が広く、包み込むようなイメージ。これはガソリンモデルでも同様のデザインが採用されており、「Audiに乗っている」とわかるデザインだろう。

写真⑭

コックピットに目線を移すと定番となった12.3インチの超解像度のバーチャルコックピットに、ナビゲーション画面にはMMIタッチレスポンスが採用。そしてエアコン操作もタッチパネルで行えるディスプレイがある。Audiのガソリンモデルから乗り換えても違和感なく直感的に操作できるのが嬉しい。

写真⑮

センターコンソールを見ると、電子式シフトノブと小物やスマートフォンの充電など置けるコンソールボックスがある。

写真⑯

写真⑯―1

シフトノブは先のモデル「Audi e-tron」と同じデザインで操作も同じ。先端のシルバー部分を前後に動かしギアレンジを選択。パーキングギアはその横のボタンを押すやり方だ。

写真⑰

写真⑱

シートはサステナビリティを推進するAudiとして、ペットボトル由来のリサイクル原料を使用したダイナミカを素材とするシートを採用。またシートベルトバックルカバー(シートベルトを差し込むところ)は自動車の混合プラスチック廃棄素材を再利用したものを装備している。

写真⑲

写真⑳

また、先代のAudi e-tronでも導入されていた「バーチャルエクステリアミラー」が展示車両に装備。日本仕様ではオプション設定される予定だ。

写真㉑

さらに、同じく日本仕様ではオプション設定となるパノラマルーフが装備されていた。

今回展示車両のため、実際に走行はできなかったが日本仕様のAudi Q8 e-tronの性能をお伝えしよう。

写真㉒

一充電による走行可能距離はカタログ値で、Audi Q8 e-tron 55 quattroモデルの場合、501kmとなっている。これは従来モデルのAudi e-tron 55 quattroと比較して約78kmも延びており、バッテリー総容量の増加や空力特性の向上などによって向上したのが分かるだろう。(数値はカタログ値)

写真㉓

また、急速充電機能強化により新たにCHAdeMO規格の150kWにも対応。PCA(Premium Charging Alliance)の高出力の充電設備によって、より早い時間での急速充電も可能となった。

写真㉔

パワートレインは、全グレードで前後2基電動モーターと電動4WD、quattroを採用。
グレードのよって出力が異なるが、55 e-tron quattroの場合はDレンジで265kW、Sレンジではブースト機能時に300kWもの出力がある。電気自動車ならではのトルクフルの力強い走りを楽しめるだろう。
quattroシステムは通常はリアモーターを主として使用。場合によってはフロントモーター動作を切り離すこともあり、走行抵抗を軽減させバッテリー消費を抑えるようだ。
今夏日本仕様にて発売になった際には試乗車にて性能をチェックしてみたいものだ。

写真㉕

今回はあくまで欧州仕様のAudi Q8 e-tronのエクステリア・インテリアのみの拝見だったが、やはり車だけに早く試乗してみたいもの。
今後も詳しい情報が随時更新されるはずなので、Audi Q8 e-tronデビューが待ち遠しい。

写真㉖

写真㉗

写真㉘

ちなみに、Audi 池袋で行われた、Audi Q8 e-tron Roadshowイベントにおいては、ブースへの来場者にバリスタによるコーヒーの提供。さらに缶に入ったケーキも振舞われた。Audi Q8 e-tron を見ながら普段とは違う特別な雰囲気で味わうことができ、最高のひと時を過ごすことができた。

写真㉙

日本仕様のAudi Q8 e-tronは以下のグレードを予定しています
・Audi Q8 50 e-tron quattro S line
・Audi Q8 55 e-tron quattro S line
・Audi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line

備考

・本文でご紹介した車両写真は欧州仕様車のため、日本仕様では一部異なる場合があります。・各数値はカタログ値のため実際の数値と異なる場合があります・モデルの装備品の詳細などは、Audi ショールームまたは、Audi Japan webページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

(Text & Photo by HY and Audi AG.)

23

Nov

2022

<写真①>

Audiの頂点に立つフラッグシップモデルである、Audi A8をご紹介しよう。

●ラインナップ

<写真②―1>

<写真②>

Audi A8は3グレード展開されており、V6 3ℓエンジン搭載の 55 TFSI quattroモデルと、V8 4ℓエンジン搭載の60 TFSI quattro、そして後席が広く設定された同エンジンのロングモデル L 60 TFSI quattroが日本では導入されている。また、同じくV8 4ℓエンジン搭載ながら最高出力が420PSに強化されたAudi S8もある。
今回は、V8 4ℓエンジン搭載のAudi A8 60 TFSI quattroモデルを試乗する。

<写真③>

Audi A8の歴史は、Audi V8の後継モデルとして1994年にデビュー。日本では翌年より発売されており、Audi フラッグシップモデルとして確立されている。当時からV8エンジンとquattroシステムが搭載されていた。現在のモデルは4代目のプロダクトインプルーブメントを行ったものである。

●エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

全長5100mmを超え車幅も1945mmのゆとりあるサイズは、ラグジュアリーサルーンとしての存在感を演出。そしてフロントマスクにはAudiモデルの象徴であるシングルフレームグリルが配置され、そこから左右にヘッドライトが装備。これを見るとひと目で「Audi」とわかるだろう。

<写真⑥>

<写真⑦>

また、他のAudiモデルにはない立体的なクロームインサートは左右対称のデザインとなっており、Audi A8ならではの特別感を演出している。

<写真⑧>

<写真⑨>

ヘッドライトには「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」が搭載。(オプションとなります)従来のマトリクスLEDヘッドライトから進化しており、より高精細な配光制御によって対向車や先行車を検知した際のヘッドライト配光を調整させ、暗闇でのドライブの安全性が向上された。
また、LEDデイライトは他のモデル同様にセーリングの帆の形をイメージした四角形のデザインが施されている。

<写真⑩>

リアのルーフラインはフロントと比較しても流れてゆったりとした湾曲と、サイドから流れてくるボディラインが融合。目線を下に移し、ホイールアーチと外に張り出したフェンダーはAudi quattro Sportのデザインを思い出させるものだ。

また、サイドボディ下のロッカーパネルには凹面形状が採用され、その下端にはブレードが装着されている。

●タイヤホイール

<写真⑫>

標準ではホイールは10パラレルスポークデザイン グラファイトグレーで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/40R20が装着されている。
今回試乗したモデルでは、オプションの10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュトで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/35R21で銘柄はグッドイヤーEAGLE F1 ASYMMETRIC 3だった。

●インテリア

<写真⑬>

<写真⑭>

運転席に乗り込むと、ラウンジを思い起こさせる大きなシートと室内空間が広がる。シートも上質なバレッタレザーでドアパネルからセンターへと続くレザーとウッド調のパネルが1つの空間を演出している。シートカラーやレザーについてはオプションでお好きなものをチョイスすることも可能だ。

<写真⑮>

イグニッションをONにするとV8エンジンが吹き上がるサウンドとともに隠れていたエアベントが現れ、高解像度の液晶ディスプレイ、そして10.1インチと8.6インチの高解像度タッチディスプレイが表示。ラウンジだった室内が一気に車へと早変わりするイメージだ。

<写真⑯>

他のAudiモデル同様、運転席から助手席へと水平基調のプロポーションでインテリアがまとめられており、グロスブラックのインテリアパネルが高級感を演出している。

<写真⑰>

<写真⑱>

<写真⑲>

リアシートは、足元も広く快適に座ることができる。センターアームレストを下すと、専用リモコンが設置されていることがわかる。これはリアシートにおいても、空調やリクライニング調整などの快適環境をタッチパネルとスイッチで操作が可能で、同乗者により快適に移動してもらう空間を創出している。

また、リアシートとリアウィンドウにはサンシェードも設置されている。日が強い時や目隠しにもスイッチ操作によって自動で昇降されるので、こちらの機能もリアシートの快適性を向上させている。

●パワートレイン

<写真⑳>

<写真㉑>

今回試乗車モデルはV8気筒4.0ℓエンジンで、最高出力は460PSでトルクは660Nmを発生させる力強いエンジンだ。さらに48V電源システムとマイルドハイブリッド機能を搭載しており、アシストによって強力な加速を実現している。また、quattroシステムも搭載しており通常40:60のリア寄りのトルク配分で状況に応じてフロントを70~15配分。リアを30~最大85までの配分となり、常に車両が安定して走行できるようにモニタリングされている。

<写真㉒>

<写真㉓>

特に今回印象深かったのはプレディクティブアダプティブサスペンションだ。(Audi A8はオプションとなります)車高と減衰力がカーブ路や路面の凹凸などリニアに調整され、常に安定性と車内がフラットに保つようにされている。これは次回の試乗編で詳しくお伝えしよう。

●安全装備

<写真㉔>

フラッグシップモデルだけに、安全装備はほぼすべての機能が装備されている。アウディプレセンス360として全周囲からの衝突に備える機能のほか、フロントカメラや各センサーからのデータを用いて危険を察知しブレーキや衝突回避を行ってくれるアウディプレセンスフロントも装備。

また、安全と快適に走行できるようにアダプティブドライブアシストとして、アクティブレーンアシストや渋滞時でも自動でストップ&ゴーを行うトラフィックジャムアシストも備わっている。

次回は実際にAudi A8を一般道、高速道を走行したインプレッションをお伝えしよう。

<写真①>

●車両スペック

Audi A8 60 TFSI quattro
グレイシアホワイト メタリック オプション
・コンフォートパッケージ
・パノラマサンルーフ
・10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュト
・プレディクティブアダプティブサスペンション

●備考

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

23

Nov

2022

<写真①>

Audi A8を実際に試乗した内容をレポートしよう。
今回は、一般道と高速道を試乗することができた。V8 4.0ℓエンジンに48Vマイルドハイブリッド機能で、「ゆとり」があるドライブを楽しむことができた。

●運転席に座った感触

<写真②>

全幅1945mmあるだけに、シートサイズも大きく車のシートというよりは、ホテルのラウンジのソファーに座るようなシートレザー感や座り心地を体感することができた。
さらに、マッサージ機能(オプションとなります)も装備されているため、休憩中に身体をほぐすこともでき、まさにラグジュアリーな体験をすることができた。

<写真③>

また、シートヒーターやシートベンチレーションも完備されているので、春夏秋冬いつでも快適にシートに座ることができる。

<写真④>

そして高解像度ディスプレイのメーターディスプレイに加えて、10.1インチと8.6インチの2つの高解像度タッチディスプレイが自然と目に入るレイアウトは、走行していても安心して操作ができる設計なのが嬉しい。

ちなみに、パワークロージングドア機能が装備されているため、半ドアであっても自動で閉まるようになっている。

●後部座席・ラゲッジルーム

<写真⑤>

ホイールベースが3000mmあるため、足元クリアランスが保たれており狭く感じることはなかった。そしてシートも運転席同様バルコナレザーで触り心地も座り心地も良いシートで移動中でも快適な室内空間を提供できるようになっている。

<写真⑥>

センターアームレストを倒すと、エアコン操作タッチパネルとシート調整スイッチが出てくる。操作もディスプレイに表示されている数値をタッチするだけで変更できるため、運転席側の操作が不要だ。

<写真⑦>

<写真⑧>

今回の試乗車にはパノラマサンルーフが装備されているため、室内空間が広く感じた。

●走りを体感

<写真⑨>

まずは、一般道を走行。
重量は2160kg(パノラマルーフ装備の場合は+50kg)あるが、V8 4.0ℓエンジンの力強い加速力と室内の静粛性があるためエンジン音はほとんど聞こえず加速していく。48Vマイルドハイブリッド機能も装備されているためか、エンジン回転数を上げなくてもスムーズな加速感を覚えた。またquattroシステムによってもたらされる後方から押されるような加速感は、確かな走行安定性を感じさせてくれた。

<写真⑩>

エンジンのスタートストップ機能(アイドリングストップ)もあり、車両が停止前にエンジンも停止。スタート時のエンジン始動もアクセスONと同時に走り出せるほどエンジン始動にタイムラグがほとんどなかった。

<写真⑪>

ミッションは8速ティプトロニックが装備され、変速のショックを抑制してスムーズな変速を行う。そしてこれは、加速力の向上やエンジン回転数をコントロールすることで低燃費にも貢献している。加速の変速ショックは限りなくゼロで即座にスピードに乗ることができた。

<写真⑫>

そして高速道路での試乗を行ってみた。
加速車線においてはスピードメーターをしっかり見ないとあっという間に制限速度へ達した。これはV8 4.0ℓエンジン+48Vマイルドハイブリッドドライブシステムによって、予想以上の加速力があり、これには正直驚いた。

<写真⑬>

中間加速でも、タコメーターが跳ね上がる前にスピードが上がってしまうほどトルクがある加速を味わえた。日本の高速道路ではアクセルペダルをべた踏みするシーンは残念ながらなさそうだが、大排気量エンジン搭載車両の「ゆとり」を体感できた。

<写真⑭>

<写真⑮>

そして、高速道路や一般道で一番気になったのが「プレディクティブアクティブサスペンション」だ。(オプションとなります)一般道において感じたのが、路面の凹凸ショックを吸収してくれるはもちろん、一番驚いたのが横断歩道手前の路面に設置されている減速を促すための「凸」をゆっくり走行した時だった。車体が上下に揺れるショックがまったく無く、すべてをサスペンションが調整してショックを回収していた。
同じくアスファルトの陥没や突起している箇所を走行しても、非搭載と比較できないほどショックが少ない。ラグジュアリー感を体感できるのはシートだけではなく、乗り心地でも十分に「ゆとり」を感じることができた。

●ナビゲーション

<写真⑯>

<写真⑰>

ナビゲーションは10.1インチアッパースクリーン、MMIタッチレスポンス付きMMIナビゲーションが搭載。他のAudiモデル同様のナビゲーション案内や、天気、ニュース情報の取得のほか、Audi connectサービスでオンラインにて情報を得ることも可能。

<写真⑱>

<写真⑲>

実際試乗中に駐車場を探すためにAudi connectを使用して近隣駐車場までのナビゲートを依頼した。オペレーターとの通話後にすぐに駐車場までのナビゲーションが始まり自分での操作なくして走行できるのは、便利とともに走行中にナビゲーションを操作する必要が無いので安全に運転に集中することができた。

<写真⑳>

今回、Audi A8 60 TFSI quattroを試乗してみて、ラグジュアリー感とともにAudiが誇る最新のテクノロジーを体感。そしてサイズ感だけではなくすべてにおいて「ゆとり」を感じることができた。これこそ、Audiフラグシップモデルが故の当然なる装備、走行性能なのだろう。ぜひAudiショールームにて現車を確認、試乗をして体感してほしい。

●車両スペック

Audi A8 60 TFSI quattro
グレイシアホワイト メタリック オプション
・コンフォートパッケージ
・パノラマサンルーフ
・10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュト
・プレディクティブアダプティブサスペンション

●備考

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

02

Jul

2022

<写真①>

Audi A6 Avantに実際に試乗した内容をレポートしよう。
今回は一般道と高速道路をロングランにて試乗した。クリーンディーゼルエンジンの燃費の良さの恩恵も受けつつ、12Vマイルドハイブリッド機能によるアシストもあって大いにドライブを楽しむことができた。

●運転席に座った感触

<写真②>

水平基調のプロポーションにより、シンプルかつ美しいデザインにまとまっているのは先のBlogにてご紹介したとおり。こちらでは操作性をご紹介しよう。

<写真③>

<写真④>

<写真⑤>

シフト回りを見るとドリンクホルダーが2本入れられるようになっており、中央にはキーを収納できるくぼみもある。使用しないときはカバーをすることもできるので、ホコリなども入らず綺麗に保つことができるだろう。

<写真⑥>

シフトノブは電子式セレクトレバーとなっていて、パーキングのみボタン。他のギアはノブを上下に動かす仕組みとなっている。

<写真⑦>

シフトノブにつづいて、パーキングブレーキとオートホールドスイッチが配列されている。車が停止した後、ブレーキを保持してくれるオートホールド機能は渋滞時などで役立つ機能だ。

<写真⑧>

<写真⑨>

<写真⑩>

センターアームレストは高さの調節でき、かつ伸ばすことも可能。自分に合う位置に調節できるのは嬉しい気遣いだ。

●後部座席・ラゲッジルーム

<写真⑪>

<写真⑫>

後部座席は、センターアームレストが収納されており、使用する場合はドリンクホルダーも収納されている。

<写真⑬>

エアコン吹き出し口には温度調整と風量調整のパネルが配置されている。(オプション:テクノロジーパッケージ「4ゾーンデラックスオートマチックエアコンディショナー」装備車)

なお、ラゲッジルームはAudi A6 Avantの場合は565ℓ(VDA値)のスペースが確保されており、後部座席を倒すことで、より大きなスペースが生まれる。

<写真⑭>

ちなみにAudi A6 Avantに装備されているトノカバーには、取っ手の部分に「Avant」の文字がある。細かいところだが、Avantモデルならではなのかもしれない。実車を見た際にはぜひ見つけてほしい。

●走りを体感

<写真⑮>

今回試乗車モデルは、「Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport」で、2.0ℓのクリーンディーゼルエンジンと、12Vマイルドハイブリッド機能が搭載されている。数値は最高出力が150kW(204PS)、最大トルクは400Nm(40.8kgm)で、クリーンディーゼルだけにトルク数値が高いが、quattroモデル(四輪駆動)だけに、力強い発進力があるのか気になるところだろう。

まずは一般道を走行してみた。

<写真⑯>

<写真⑰>

信号などのストップ&ゴーの多いシーンにおいて、すぐに体感できたのが発進力の強さだ。車両重量が1,920kg(パノラマルーフ40kg増含む)あり、かつquattroシステム搭載なだけにTDIエンジンでも若干のもたつきがあるかと想像していたが、かなり太いトルクを感じることができた。

<写真⑱>

そして12Vマイルドハイブリッド機能はエンジン回転数2,000/min手前くらいから介入してアシストをしてくれる。イメージ的にはターボが入ったような感覚だ。同乗人数が多いとそれだけ重量が増すだけに、発進したときのアシストが入るとストレスなく走行できるだろう。

<写真⑲>

乗り心地は20inchのタイヤホイールと、スポーツサスペンションが装着されているので、ある程度の路面からの凹凸を拾うかと想像したが、そこまで固い感覚はなくAudi A6に似つかわしいラグジュアリーな乗り心地を一般道でも体感することができた。

次に高速道路を走行してみる。

<写真⑳>

側道から本線への合流で加速する際に、TDIエンジンと12Vマイルドハイブリッド機能の組み合わせがとても良く、気持ち良い加速ができた。踏み込み過ぎると制限速度をあっという間に超えてしまうので、速度に注意して走行してほしい。

<写真㉑>

コースティング(惰性走行)時はエンジン回転数が低くなるため燃費向上に貢献するようで、追い越し等の中間加速も12Vマイルドハイブリッド機能によって、もたつきがなくスムーズに加速ができた。さらに3,000/minを超えるエンジン回転数では、かなりの加速力を味わえることができる。感覚的には3.0ℓエンジンの車を運転しているようだ。

<写真㉒>

乗り心地に関しては、スポーツサスペンションが装着されていることもあり、高速域であっても車両がフワフワ浮くような感覚はなく、ある程度のサスペンションの硬さで安定した走行することができた。ジャンクションなどのカーブにおいても、車両がしなる感覚はなくしっかり路面に吸い付くような走行ができ、安定していた。

<写真㉓>

試乗の際、高速域走行やカーブ走行ができるシーンがあれば、車両の安定感を体感してほしい。

●ナビゲーション

<写真㉔>

<写真㉕>

Audi A6では、Audi MMIナビゲーションシステムのほかに、Apple CarplayとAndroid Autoが使用できる。iPhoneユーザーの場合はApple Carplayを使用できるため、MMIナビゲーションではなく、Yahoo!カーナビをフル画面で使用することもできる。普段使用しているナビゲーションサービスがあれば、そのまま使用できるのは嬉しい。

<写真㉖>

今回はドライ路面のみの走行で、quattroの機能をしっかり体感することはできなかったが、加速時などの引き出し路面にしっかり伝えていたのだろう。試乗の際に雨天などのウエットコンディションの場合は、走り出しやカーブ走行などでquattro機能を体感してほしい。

今回は40TDIエンジンを体感したが、45TFSIエンジンや55TFSIエンジンではクリーンディーゼルにはない高回転域での加速力なども味わえるだろう。最寄りのショールームにてぜひ、Audi A6 / A6 Avantを体感してほしい。

●車両スペック

Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
S lineパッケージ
ライティングパッケージ
ラグジュアリーパッケージ
テクノロジーパッケージ
エクステリアミラーハウジングブラック
ブラックスタイリング
パノラマサンルーフ
アルミホイール5Vスポークスターデザイン知覧ルックグロスターンドフィニッシュト 8.5Jx20
バルコナレザー

●撮影場所

<写真㉗>

<写真㉘>

<写真㉙>

<写真㉚>

海野宿(うんのじゅく)
戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさと。重要伝統的建造物保存地区であり、日本の道100選にも選ばれた歴史情緒の溢れる町並みが特徴

長野県東御市本海野1052
駐車場完備・休憩処/物産処・観光ガイドあり
https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/

●備考

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

01

Jul

2022

<写真①>

乗る人が優雅に、快適に。そして軽快にドライブできるAudi A6を今回はステーションワゴンタイプである、Audi A6 Avantに試乗レポートをお送りしよう。

●ラインナップ

<写真②>

Audi A6にはセダンタイプとステーションワゴンタイプの2種類がある。AudiではステーションワゴンタイプをAvantと呼ぶ。Avantはフランス語で「前進する」という意味であり、これに“Avant-garde(前衛的)”という意味を込めて名付けられた。
実用性の高いボディ形状にAudi のもつ最先端技術とデザイン力をバランスさせた、先進的なボディ形状というわけである。さらにエンジンも、ガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジン2種類が用意されている。

<写真③>

また、Audiのハイパフォーマンスモデルに冠された「S」は「Sport(スポーツ)」に由来しているAudi S6とAudi S6 Avantもラインナップ。SモデルはAモデルのボディをベースに、パワートレインやスタイリングをよりスポーティにグレードアップさせたスポーツモデルだ。最上級モデルのAudi RS 6 Avantはまた別の機会にお伝えしよう。

今回は、Audi A6 Avant 40 TDI quattro sportに試乗する。

●エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

フロントマスクにAudiモデルの象徴であるシングルフレームが配置され、そこから左右にヘッドライトが装備。これを見ると一眼で「Audiモデル」とわかるだろう。

<写真⑥>

このモデルはオプションの「ブラックスタイリングパッケージ」が装備されており、シングルフレームがブラック塗装。エレガンスさがシルバー調であれば、こちらはスポーティな雰囲気を演出している。
また、エクステリアミラーハウジング(ドアミラーカバー)もブラック塗装されており、全体的にブラック・ホワイトのツートーンカラーにまとまっていて、カッコいい仕上がりだ。

<写真⑦>

ヘッドライトにはHDマトリクスLEDヘッドライトが搭載されており、シングルフレームグリルから伸びるLEDデイライトもサイドへ5本伸びているのが印象的だ。ショールームでデイライトが点灯できれば、ぜひ確認してほしい。

<写真⑧>

リア、Avantの特徴でもあるデザインで、平行ラインに垂直な左右9本のラインがテールランプとして構成されており、LEDの奏でる美しいテールランプが装備されている。さらにフロントとともにダイナミックターンインジケーター(流れるウィンカー)の演出もあって、前後方車へ注意を促すデザインだ。

<写真⑨>

また、セダンタイプとAvant共に、リアバンパーのリフレクター下、左右にエグゾーストマフラーを思わせるリングが装備されており、テールランプにもあるシルバーラインやサイドウィンドウのシルバーモールとともに高級感を感じさせるデザインだ。

<写真⑩>

セダンタイプのリアはルーフラインからリアスポイラーまで流線でつがっており、サイドの後席から続くプレスラインもテールランプへとつながったプロポーションは、高級感だけでなく作り手の技術力の高さを物語る。実車を見た際はセダン、Avantともにじっくり見てほしい。

●タイヤホイール

<写真⑪>

<写真⑫>

試乗車した車両には、ホイールはオプション装備である「Vスポークスターデザインチタンルックグロスターンドフィニッシュト」でサイズは8.5Jx20inchで、タイヤはピレリ社製のP ZERO 225/40R20だ。なお、標準装備は、ホイール8Jx18inchとタイヤ225/55R18である。

<写真⑬>

なお、Audiでは認証タイヤ制度があり、タイヤメーカーと共同で開発したいわゆる純正タイヤ。新車には当然ながら装着されており、「AO」マーク(Audi Originalの略)がタイヤサイドウォールに刻印されている。ショールームにて車両を拝見する際はぜひタイヤにも注目してほしい。ちなみに、Audi RSモデルには「RO1」が刻印されている。

●インテリア

<写真⑭>

Audiモデルに採用されている、水平基調のインストルメントパネルで、広々とした空間を演出。さらにAudi A4やAudi Q5モデルにはない、エアコン操作を行うディスプレイがナビゲーションディスプレイ下に配置されているのが特徴的だろう。

<写真⑮>

運転席に座ってディスプレイを見てほしいのだが、違和感なくディスプレイをみることができる。それは、運転席側に傾けられたディスプレイの位置が絶妙に良いポジションだからだろう。運転中に目線を大きく動かすことなく、ディスプレイを確認できるのは嬉しいところだ。

<写真⑯>

スイッチ類を見ると、直接見ずに感覚的に押せるように配置されており、ボリューム調整ボタンやハザードスイッチ、ドライブセレクトボタン、パークアシストプラスやセンサー類の起動ボタンがある。また、エアコン操作ディスプレイには温度変更などはディスプレイスライドでも調整でき、ボタン類を少なくすることでインテリアパネルがシンプルかつ美しいデザインへとまとまっているがわかるだろう。

<写真⑰>

メーターパネル内には12.3インチのカラー液晶フルデジタルディスプレイのバーチャルコックピットプラスが装備。タコメーターやスピードメーターだけでなく車両情報やナビゲーション画面、オーディオ関連なども表示することができ、デザインも選ぶことが可能。走行中も見やすいディスプレイのため、試乗の際はディスプレイの美しさも見てほしい。

<写真⑱>

<写真⑲>

<写真⑳>

Audi A6 Avantではラゲッジスペースも大きく、545ℓ(VDA値)を確保している。(セダンは530ℓVDA値)さらに後席を倒すことでより広いスペースを確保することができる。後席は2分割することができるため、同乗人数や積載物によってカスタマイズが可能だ。

<写真㉑>

<写真㉑-2>

今回試乗した車両では、サンルーフが装備されていた。大きく開口するサンルーフは、車内を開放的に思わせてくれるほか、走行中でも外気を感じることができより楽しいドライブを堪能できるだろう。(オプション装備)

●パワートレイン

<写真㉒>

Audi A6はすべてのモデルがquattro®システムを採用。エンジンラインナップは3種類。ガソリンエンジンは、45 TFSI 2.0ℓ直列4気筒、55 TFSI 3.0ℓV型6気筒。クリーンディーゼルエンジンは、40 TDI 2.0ℓ直列4気筒だ。

今回試乗したモデルは、クリーンディーゼルエンジン搭載車で、12Vマイルドハイブリッド機能も搭載されている。TDIモデルの乗り味は追ってご紹介しよう。

●安全装備

<写真㉓>

<写真㉓―2>

<写真㉓-3>

アダプティブクルーズコントロールなどのアダプティブドライブアシストは標準装備されており、オプションやS lineグレードだと、サラウンドビューカメラやパークアシストプラスが追加装備される。Audi A4などと比較してもベースグレードでも標準装備されている機能は多い。試乗の際は、スタッフからの説明のもの安全装備も確認してほしい。
実際に試した装備は追ってご紹介しよう。

次回は、実際にAudi A6 Avantに試乗した内容をレポートする。2.0ℓTDIエンジンと12Vマイルドハイブリッド機能にquattro®システムの組み合わせのフィーリングをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
S lineパッケージ
ライティングパッケージ
ラグジュアリーパッケージ
テクノロジーパッケージ
エクステリアミラーハウジングブラック
ルーフレール(ブラック)
ブラックスタイリング
パノラマサンルーフ
アルミホイール5Vスポークスターデザインチタンルックグロスターンドフィニッシュト 8.5Jx20
バルコナレザー

●撮影場所

<写真㉔>

<写真㉕>

<写真㉖>

<写真㉗>

海野宿(うんのじゅく)
戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさと。重要伝統的建造物保存地区であり、日本の道100選にも選ばれた歴史情緒の溢れる町並みが特徴

長野県東御市本海野1052
駐車場完備・休憩処/物産処・観光ガイドあり
https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/

●備考

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。

11

Jun

2022

①

AudiのプレミアムコンパクトSUVであるAudi Q3を実際に試乗した様子をレポートする。
実際に試乗する際に押さえてほしいポイントも含めてご紹介しよう。

●運転席に乗った感触

②

前ブログでも触れたが、SUVらしく車高があるため高い目線で運転することができる。フロントのウィンドも大きいため、死角が少ないように感じた。試乗の際は視界の広さをぜひ感じてほしい。

③

④

運転席に座ると目に入るのが、高解像度10.25インチカラー液晶のバーチャルコックピットだ。メーターの大小やデザインも変更することができる。

⑤

⑤―1

そして、フロントパネル中央にあるのは高解像度10.1インチのMMIナビディスプレイ。ナビゲーション以外にも車両の設定やAudi connectを使用してオンラインで天気やニュース、周辺のガソリンスタンドのガソリン価格を見ることも可能。さらにスマートフォンを接続することでApple CarplayやAndroid Autoなども使用することができる。(テクノロジーパッケージとしてオプション)

⑥

⑦

センターコンソールには、シフトノブとパーキングブレーキ・車両停車時に自動でブレーキを保持するオートホールドスイッチが配置。また2つのドリンクホルダーも用意されているので助手席に乗る方へも使い勝手がよいレイアウトだ。

⑧

⑨

以前のブログでもご紹介したが、Audi Q3もドアミラーが多いため左右の視界の良さも体感してほしい。走行中はドアミラーに「アウディサイドアシスト」の警告を知らせるLEDも点灯する。

●後部座席・ラゲッジルーム

⑩

⑪

後席は3人掛けとなっており、座席が前にスライドする設計となっている。ラゲッジスペースを拡張するためや、小さなお子様が座る際の最適なシートポジションにするためにも活用できるだろう。

⑫

ちなみに、取扱説明書にも記載があるが、後席に座る際は衝突事故の際に頭部を保護するために必ずヘッドレストは延ばした状態にすることが必要だ。試乗で後部座席をチェックする際は、ヘッドレストの稼働もぜひ確認してほしい。

ラゲッジスペースについては前ブログにてご覧いただきたい。

●走りを体感

⑬

今回試乗したモデルは1.5ℓの35 TSFIエンジン。Audiのグレードを示す数値は最高出力を表すもので、「35」の場合は110~120kWの間を指す数値。TFSIエンジンもクリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンも両者最大出力110kWのため、「35」と表記している。
さらに1.5ℓTFSIエンジンには48Vマイルドハイブリッド(MHEV)があるため、スムーズなアシストが備わっている。

⑭

また、7速のSトロニック制御によって変速ショックが少ないことやエンジンパワーを最大限に路面に伝達できることでドライバーも同乗者もストレスなくドライブを楽しめるだろう。

今回は市街地をドライブした際のレポートをお送りする。

⑮

まず、SUVのボディサイズにも関わらずスタート時は車両が重い感覚が無かった。そしてスピードに乗るまでに時間がかなり短く感じたのだ。FWD車で重量が少ないことが理由だろうと思ったが、1.5ℓTFSIエンジンがここまで力強いのだろうか。と不思議な感覚だ。何度もスタート・ストップを繰り返すうちに「マイルドハイブリッドのアシストの力強さ」を体感することができた。エンジン回転数1,500rpm超えたあたりからアシストが入るので、スタート直後から気持ちよく走り出すことができる。
クリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンでも、1,750rpmの低回転からのトルクが発生するため、力強くスタートできるだろう。

⑯

さらに、カーブや右折左折時のステアリングの取り回しやすさもFWD車ならではの感覚だ。

⑰

巡行スピードにおいて中間加速を行っても、マイルドハイブリッドによるアシスト機能があるためか、1.5ℓエンジンでは感じにくい強い加速力を味わうことができた。SUVだと加速力が弱いイメージがあるかもしれないが、高速道路などの加速時でもストレスなくドライブが楽しめるだろう。

⑱

⑲

試乗の最後に駐車を試してみた。先にも述べたがドアミラーが大きいので後方が確認しやすいのと、MMIナビディスプレイにはバックカメラ画像とガイドラインが表示されるので安心できる。

⑳

㉑

今回は試乗できなかった2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンでも、quattro®システムにより加速やコーナリング時の前後配分を行うリアルタイムモニタリング機能や、トルクがあるクリーンディーゼルと相まって、壮快な走りが期待できる。試乗車でTDIエンジンのモデルがある場合は、ぜひとも体感してほしい。

●車両スペック

Audi Q3 35 TFSI S line
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ 1,497cc
タイヤサイズ:235/50R19
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備

  • ・TVチューナー
  • ・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
  • ・プラスパッケージ
  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・アシスタンスパッケージ
  • ・パノラマサンルーフ
  • ・プライバシーガラス

Photo & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.
記載している名称の一部は各社の商標または登録商標です。グレードにより装備が異なる場合があります。詳しくはAudi正規ディーラーにてご確認ください。

10

Jun

2022

①

AudiのSUVモデル「Audi Q3」は2020年に新たにTDIディーゼルエンジンやSportbackモデルも含めたフルモデルチェンジを行った。
Audi SUVモデル、Qシリーズの中でも主力であるプレミアムコンパクトモデル「Audi Q3」を今回ご紹介しよう。

●ラインナップ

②

まず、従来モデルからエンジン・ボディタイプが増え、大まかに4モデルを選べるようになった。エンジンタイプでは、1.5リットルTFSIガソリンエンジンと48Vマイルドハイブリッドアシスト機能が組み合わさった「35TFSI」と、2.0リットルTDIディーゼルエンジンの「35 TDI」の2つ。ボディタイプは従来と同じ形状の「Q3」と、リアがクーペのように流線形となった「Q3 Sportback」の2つ。また、グレードは「Advanced」と「S line」の2つ。今回は「Audi Q3 35 TFSI S line」をお伝えする。

●エクステリア

③

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最新のアウディのデザイン言語に基づき、フロントに配置された八角形の大きなシングルフレームが目に付くだろう。そして左右に配置されたポリゴンデザインのエアダクトとLEDヘッドライトとのバランスも良い。ホイールアーチにキャラクターラインがあることで、SUVらしさが表現されている。

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LEDヘッドライトはデイタイムランニングライトが点灯することで、Audiらしいデザインがより分かりやすい。なお、先代の一部モデルにあったフォグランプは廃止されたが、悪天候でも見やすいオールウェザーライトが搭載されている。

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リアは、先代と比較してもテールランプのサイズが大きくなり、後方から見てもAudi Q3の存在がわかるようになった。一回りサイズが大きいAudi Q5と同じデザインのリアバンパーを思わせるデザインを採用しており、Audiの統一されたQシリーズをイメージさせるだろう。Sportbackモデルではクーペスタイルの流線形となるため、よりシャープなイメージとなる。

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サイドは先代のホイールベースがプラス75mmになったほか、全長サイズも最大でプラス135mmになり、ゆとりを持ったサイズであることが分かる。(グレードにより異なります)
また後部ドアからリアにかけての膨らみをもったキャラクターラインが印象的だ。よりSUVらしいフェンダーモールを強調したデザインになっている。ぜひ実車で確認してほしい。

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なお、Audi SUVモデルの特徴として、ドアを開けた際足元が汚れないようにドア形状がサイドステップまで隠れるようにしている。Audiならではの特徴だ。

●タイヤホイール

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35 TSFI S lineの場合は標準装備として、タイヤは235/50R19でホイールが20スポークVデザイングラファイトグレー(7J x 19inch)となる。

●インテリア

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センターパネルは他モデルのようにシンプルにまとまっており、10.1インチMMIナビディスプレイとメーターには10.25インチの高画質液晶ディスプレイが装備。エアコン操作パネルもスイッチとダイヤルが配置しており、運転しながらも目線を動かくことなく直感的に操作できるレイアウトとなっている。
またSUVモデルらしく目線が高い位置であるため、周囲の視界が広く感じる。特に運転席、助手席のウィンドガラスが大きいためかAピラーの死角が少ない感覚を得た。

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S lineのため、シートもスポーツシートとなり、スプリントクロス/アーティフィシャルレザーが装備。身体のホールド感もあってドライブしやすいシート。パワーシート機能が装備される。

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リアは前方へスライドすることができるため、小さなお子様でも安心してリアシートに座すことができる。また、中央にはアームレストが収納されており、ドリンクホルダーも装備されている。

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㉓

ラゲッジスペースは通常は530ℓ(VDA値)であるが、リアシートを格納することで、1,525ℓ(VDA値) 、Q3 Sportbackは1,400ℓまで拡大することができる。リアシートも2分割できるので、積載する荷物の大きさによって使い分けが可能。

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㉕

シートの格納や元に戻す際はドア付近にあるストラップを引っ張ることで可能となる。シートを倒したときはストラップを中に入れないよう注意して、展示車や試乗車でぜひ試してほしい。

㉖

㉗

またラゲッジルームの底板も2段階で深さを変えることができる。一番下にセットすれば積載量を増やせるほか背丈のある荷物も搭載することができる便利機能がある。

㉘

なお、オプションとしてSONOSサウンドシステムが選択可能。センタースピーカーやサブウーファーを含む15個のスピーカーにより3Dサラウンド・サラウンドを有無出すことができる。

●パワートレイン

㉙

㉚

ガソリンモデルは、1.5 リットルTSFIエンジンと、48Vマイルドハイブリッド機能が搭載。ディーゼルモデルは、2.0 リットルTDIエンジンが搭載している。
数値は最高出力が両者110kWで、最大トルクがガソリンモデルでは250Nmで、ディーゼルモデルでは340Nm発生する。
今回試乗した1.5ガソリンエンジンモデルでは、発進時のマイルドハイブリッド機能アシストによってSUVモデルなのに軽やかな走り出しを体感できた。さらに走行中2気筒休止させるシリンダーオンデマンド効率システム(cod)を採用している。
なお、Audi quattro®システム(4WD)は2.0TDIエンジンモデルのみ搭載となる。1.5リットルTSFIエンジンは前輪駆動(FF)だ。走行性能などは次の走行編ブログにて詳しくお伝えしよう。

●安全装備

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コンビエンス&アシスタントパッケージを選択することで、車線のはみだしや車間距離やブレーキ&アクセルを自動でコントロールするアダプティブクルーズ。後ろから来る車両を検知し警告するサイドアシスト。さらにドライバーに異常があり運転していないと車両が判断した場合は自動停止させるエマージェンシーアシスタント。また、駐車スペースから後退する際に接近する車両があれば警告を出すリアトラフィックアシストが装備される。

㉝

次回は、Audi Q3 35TFSI S lineを試乗した様子をご紹介する。

●車両スペック

Audi Q3 35 TFSI S line
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ 1,497cc
タイヤサイズ:235/50R19
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備

    • ・TVチューナー
  • ・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
  • ・プラスパッケージ
  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・アシスタンスパッケージ
  • ・パノラマサンルーフ
  • ・プライバシーガラス

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。

02

Jun

2022

<写真①>

Audi e-tron GT quattro の概要を前回お伝えしたが、今回は一般道・高速道路を走行した内容をレポートしよう。

① 座席に乗った感覚と操作方法

<写真②>

インテリア編でご紹介したとおり、水平基調のデザインでシンプルながら操作もしやすいレイアウトとなっている。
クーペスタイルだけに運転席からの目線は低めではあるが、乗り降りなどはセダンタイプのモデルとほぼ同様に行うことができる。

<写真③>

天井部に目線を移すと全面パノラマサンルーフとなっており開放感がある。晴れた日は車内が明るくなるので圧迫感もなく気持ちよく運転できそうだ。

ガソリンモデルと異なるのは、スタートストップボタンを押した際の感覚だろう。ガソリンモデルだとエンジン音や振動を感じるが、電気自動車のAudi e-tron GTでは液晶ディスプレイやイルミネーションが点灯するだけだ。

<写真④>

走行前には、ギヤセレクトレバーの操作を確認しておきたい。パーキングレンジのみボタンで、他のギアはレバーを前後にスライドする仕組みだ。

そしてAUTO HOLD機能だが、他のモデルのようにギヤセレクトレバー周辺にはボタンがないことに気づくだろう。機能は廃止されたわけではなく、作動方法が異なる。
Dレンジに入っていて停車した際に、ブレーキペダルを1回奥に「グッ」と踏み込む。すると液晶ディスプレイ式メーターパネルにAUTO HOLDのアイコンが点灯する。
踏み込みが浅いとAUTO HOLDにならず、ブレーキペダルを離すと進みだしてしまうので、何度か行って踏み込み具合を確認するのが良いだろう。

② 一般道走行編

<写真⑤>

走行し始めると、ガソリンモデルと変わらずクリープ機能もあり、違和感なく走行できる。アクセルペダルの踏み込み具合によって加速スピードはガソリンモデル以上に早く、レスポンスの良さは気持ちよいものだ。

<写真⑥>

<写真⑦>

今回試乗したモデルはBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムが装備。ラジオ音源であっても車内を包み込むサウンドには驚いた。しかもエンジン音が無い電気自動車だけに走行中でも音量を必要以上に上げることがなく、ドライブ中に音楽を楽しみたい方は電気自動車という選択肢もあるのかもしれない。

<写真⑧>

アクセルペダルを離しコースティング(惰性走行)を行った際、ほとんど回生ブレーキが発動している感覚はなかった。減速時なども同様であり回生ブレーキ機能がなくなったのか。と勘違いしてしまいそうだが、これにはパドルシフトで回生ブレーキの効き目の強さを調整する。

<写真⑨>

ステアリングに装備されているパドルシフトの「-」を操作すると回生ブレーキの強さを上げることができる。2段階あり1回手前に引くと「弱」で、もう1回引くと「強」を選ぶことができる。
一方パドルシフト「+」の操作では回生ブレーキの強さを弱めることができる。液晶ディスプレイのメーターパネルでも回生ブレーキの効きの強さを確認できるので、停車時にパドルシフトを操作して確認してほしい。

<写真⑩>

実際、回生ブレーキをうまく活用するとブレーキペダルを踏む前に減速することができる。ガソリンモデルでいうと、減速に使用するエンジンブレーキと同じとイメージすると良いだろう。回生ブレーキ発動時に発生した電気はバッテリーへ戻されるので、積極的に使用することでバッテリー使用量を抑えることもできる。

③ 高速道走行編

<写真⑪>

高速道路では、電気自動車の特徴をより分かりやすく体感できる。加速時のスピードの立ち上がりは驚くほど速い。実際に加速した際は数秒で制限速度まで達してしまった。サーキット場などで走行する機会があれば、かなりのスピードを出すことができるのだろう。

100km/hの高速走行時でもロードノイズ音はそこまで気にならず、Bang & Olufsenスピーカーシステムでオーディオを聴いているとガソリンモデル車より音量を上げずに音楽を楽しめた。国産モデルの電気自動車と比較してもノイズ音対策をしっかりされているのだと感じた。

<写真⑫>

<写真⑬>

また、高速走行時に起きやすい風切り音はロードノイズ同様大きく聞こえることはなかった。まさにAudi e-tron GTがもるエアロダイナミックの構造により空気抵抗が低いことが体感することができた。

今回試乗したAudi e-tron GT quattroに装着しているタイヤは、グッドイヤー社の「EAGLE F1 ASYMMETRIC 5」で、電気自動車向けに開発された「Electric Drive Technology」の機能が搭載されている。タイヤのサイドウォールを見ると電気自動車向けのマーク(通常製品の場合はメーカーロゴ)が目印。このタイヤは車両重量があることや、スタート時のトルクフルの立ち上がり。ロードノイズを抑える電気自動車ならではの性能に対応した製品だ。
今回高速走行した際に受けた恩恵は、このタイヤが一役買っているかもしれない。試乗する前に、車両に装着されているタイヤにも注目してほしい。

<写真⑯>

高速走行中にスピードを落とす際は、先にご紹介したパドルシフト操作での回生ブレーキ発動が非常に役に立つ。1段目の弱めの回生ブレーキであればゆるやかにスピードを落とすことができ、重宝したのはパーキングエリアへ寄る際に側道へ寄る前の減速時だ。強めの回生ブレーキを発動させ、ブレーキをかければあっという間に減速。エンジンブレーキよりスムーズだったのが気持ちよかった。

こうして、一般道と高速道路合わせて100kmほど走行したが、Audi e-tron GTがもつエレガントさに流線形のエアロダイナミック。前後搭載している電気モーターの立ち上がりの良さなどありとあらゆるテクノロジーが詰まった1台であることが体感できた。
試乗の際に一般道でもクルマの流れのある路線を走行すれば、ある程度は堪能できるかもしれない。試乗の際は、見た目も走りも十分に楽しんでほしい。

④ 充電方法

Audi e-tron でもご紹介したが、このAudi e-tron GT quattroでも充電方法をご紹介しよう。

<写真⑰>

車両の両サイドに充電口があり、右側が普通充電用。左側が急速充電用となる。ご自宅などで充電する場合は普通充電が多く、出先では急速充電を行うことが多いだろう。

<写真⑱>

充電方法はガソリンモデル車にガソリンを入れるときと変わらない。充電ソケットを差し込むだけ。車両ロックも可能なので充電中に車から離れてもOKだ。写真はAudiショールームで急速充電を行ったものである。

<写真⑲>

<写真20>

Audi e-tron GTを購入した場合は、Audi e-tron Charging Serviceカードに登録して全国にある21,700基の充電ステーションを使用することが可能だ。MMIナビゲーション搭載の中にも充電設備を検索することができるので、出先で充電をしたい場合はすぐにスポットを見つけることができるだろう。ご自宅での充電の場合も、充電機器を設置すれば充電ができる。Audi e-tron Charginge Serviceや設置工事等の費用についてはショールームスタッフに確認してほしい。ちなみに試乗の際にはぜひ充電のやり方を体験するのもおすすめだ。

今回はAudi e-tron GT quattroをご紹介してきた。
単なる電気自動車ではなく、彫刻のような美しいエアロダイナミックとシンプルながらAudiらしいデザインを兼ね備えたAudi e-tron GT quattroをぜひAudiショールームで体感してほしい。

⑤ スペック

Audi e-tron GT quattro
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備品:

  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・ブレーキタングステンカーバイドコーティング/カラードブレーキキャリパーレッド
  • ・アルミホイール10スポークトラピゾイドモジュールブラック

Text & Photos by HY/Audi Japan/Audi AG.
※各装備はオプション扱いの場合があります。車両スペックや詳細はAudi Japan Webページをご確認ください。※各数値はカタログ値です。条件や気候によって数値は変動します。※写真の一部は欧州仕様車となります

01

Jun

2022

<写真①>

2021年4月に日本初公開となり、同年秋に発売開始となったAudi e-tron GT quattro ・Audi RS e-tron GTはもうご覧になっただろうか。

Audiが誇る電気自動車ブランドe-tronシリーズの2つ目のモデルとして誕生したAudi e-tron GT quattroは、流麗でダイナミックなデザインのグランツーリスモであり、Audiならではのスポーツスタイルが融合しており、見るだけでもその美しさを感じることができるモデルだ。

今回はこのAudi e-tron GT quattroをご紹介する。まずはエクステリア・インテリアのこだわりをご覧いただこう。

<写真②>

GT(グランツーリスモ)という名の通り4ドアのクーペスタイルのがこのAudi e-tron GT quattroだ。グランツーリスモの意味の1つとして19世紀に長距離を耐久性に耐えうる馬車をイタリア語で「グランツーリスモ」と呼ぶようになり、長距離に適うモデルを指すようになった。元は英語のグランドツアラーからも来ているのだが詳細はぜひショールームスタッフに聞いてほしい。

<写真③>

このAudi e-tron GT quattroは、長距離を快適に移動するための優れた乗り心地と快適なキャビン、ダイナミックなハンドリングを兼ね備えたエレクトリック4ドアグランツーリスモであり、サステイナブルな未来に向けたアウディの新たなブランドアイコンとなるモデルとして位置づけられている。

① エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

流線形のキャラクターライン、電気自動車ながらシングルフレームグリルのハニカム形状エンボスなどAudiの持つデザイン力を感じることができる。元のデザインスケッチを見てもデザインにはほとんど変更なく、まさにエンジン動力から電気動力に変わったことでデザインの自由度がより高まったことが読み取れる。

<写真⑥>

特に特徴的なのが後方ブリスターフェンダーの立体感。美しさだけでなく、空気抵抗を低くする計算されたデザインだ。写真では立体感をお伝えするのが難しいので、実車でボディラインをぜひ確認してほしい。

<写真⑦>

<写真⑧>

フロント部分は、ガソリン車と同じくAudiの代名詞の1つと言えるシングルフレームグリルを見て取れる。ただし空洞ではなく表面にエンボス加工されており、細部にわたってデザインされているのを実際に触って確かめてほしい。

<写真⑨>

また、ボンネットのプレスラインもガソリン車では実現できない内側へ入り込む形状となっている。ガソリン車だとエンジンが搭載されている場所でありこのようなデザインが可能なのは電気自動車の特徴なのだろう。

<写真⑩>

リアだけでなくボンネット側にもラゲッジスペースがあるのは、エンジンが搭載されていない電気自動車の特徴だ。ちなみにガソリンモデルでもRR車モデルでは同じくフロント部にラゲッジスペースがある。

<写真⑪>

<写真⑫>

ボンネットオープン時は運転席側のドア横にオープンボタンがあるので、これを押すことで開閉できる。実車をご覧になったときはぜひ試してほしい。
なお、ラゲッジスペースの左右には緊急時用の工具が装備されている。

<写真⑬>

リア側のラゲッジスペースは広さもあり405ℓ(VDA値)ある。後席を倒すことでより広く荷室を確保できる。

<写真⑭>

リアは1ラインで繋がったテールランプは、点灯させるとより美しさを見ることができる。フロントヘッドライトやデイライトも含めLEDで構成されたライティングを実車でご覧になる際はぜひ点灯させてみてほしい。

<写真⑮>

<写真⑯>

<写真⑰>

<写真⑱>

ライトがオートライトの状態で点灯する条件では、フロント部のデイライト、リアのテール部においてLEDがアニメーション動作する。クルマが起動するような動きをするので、こちらもぜひ見ておきたい。

② インテリア

<写真⑲>

最新のAudiモデルと同じく、ダッシュボードは水平基調レイアウトであり、コックピットには高解像度の12.3インチディスプレイが装備されている。

<写真⑳>

その横には、MMIナビゲーション搭載の10.1インチタッチディスプレイが装備されており、ナビゲーションシステムのほか、Audi Connectも完備。インターネット経由で天気やニュース、周辺の駐車場情報、スマートフォンを用いたリモートロックやアンロックなども可能だ。

<写真㉑>

Audi e-tron GT quattroではドライブセレクトの選択ができるが、設定はナビゲーション画面から行う。使用する電気量を効率化し省エネルギーで走行できる「Efficiencyモード」から、スポーティー走行ができる「Dynamicモード」など4段階の選択ができる。

<写真㉒>

<写真㉓>

ギヤセレクトは、Audi e-tronとは異なり、ボタンとレバーを使用する。Pポジションのみボタンとなり、DレンジやRレンジはレバーを上下動かす。Dレンジに入ると車内と車外向けに疑似音、e-tronスポーツサウンドが出るようになり、走行モードであることを聴覚的に伝える仕様となっている。試乗する際は窓を開けて音を聴いてほしい。(テクノロジーパッケージOP装備車)

③ パワートレイン

<写真㉔>

前後に2基のモーターが配備。それぞれ前輪後輪を駆動させるquattro システムが搭載されている。Audi e-tron GT quattroの場合の最高出力は390kWでトルクは640Nm。電気自動車の特徴でもある、走り出しですぐに力強い加速力を味わえるだろう。試乗の際、周囲の道路状況に注意して加速するのが安全だ。

また、後輪モーターのトランスミッションは2速あり、通常の発進時は2速目からスタートし効率化を図っている。加速力が強い場合は1速目からスタート。変速時のショックなどはなく力強くてスムーズに加速ができる仕組みだ。ドライブセレクトによっても加速具合が異なるので、試乗中いくつかのモードに切り替えて走りを楽しんでほしい。

④ 充電

<写真㉕>

<写真㉖>

Audi e-tron と同じく通常充電と急速充電の2つの充電方法がAudi e-tron GT quattroでも使用できる。急速充電はCHAdeMO(チャデモ)式と呼ばれる日本国内に多く採用されている型式で、e-tron charging serviceを使用することで全国各地に設置されている急速充電器を使用することができる。

<写真㉗>

Audi e-tron GT quattroの場合の100km走行するのに必要な充電時間は、充電器の出力値によって異なるが急速充電の場合50kWで約20分。通常充電で8kWの場合に2時間程度となる。(気温や電池残量など条件により異なりますので参考値となります)
実際の充電方法や、ご自宅での充電器設置については、ショールームスタッフにご確認いただきたい。筆者の経験では、充電方法はセルフ式ガソリンスタンドで給油したことがあれば心配ないレベルだろう。

⑤ 安全装備

<写真㉘>

一定の速度と前方の車両との距離や車線をキープするアダプティブクルーズアシストを始めAudiの他のモデル同様安全装備は多く装備されている。また、運転支援システムで危険を察知してもドライバーの反応がない場合は、自動で車両を停止させるエマージェンシーアシストも装備されている。
各アシストシステムの詳細はショールームスタッフに確認すると良いだろう。

<写真㉙>

Audi e-tron GT quattroのエクステリアやインテリアを紹介してきたが、次は実際に公道を走行した際の様子をレポートしよう。
美しいデザインだけではない、スポーティーで軽やかに走行できるAudi e-tron GT quattroをお楽しみに。

YouTube動画もAudi e-tron GT quattroをご紹介しているので合わせてご覧いただきたい。

⑥ 車両スペック

Audi e-tron GT quattro
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備品:

  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・ブレーキタングステンカーバイドコーティング/カラードブレーキキャリパーレッド
  • ・アルミホイール10スポークトラピゾイドモジュールブラック

Text & Photos by HY/Audi Japan/Audi AG.
※各装備はオプション扱いの場合があります。車両スペックや詳細はAudi Japan Webページをご確認ください。※各数値はカタログ値です。条件や気候によって数値は変動します。※写真の一部は欧州仕様車となります

21

Dec

2021

<写真1>

今回、東京都と埼玉県でAudi正規ディーラーを展開する株式会社MIDが運営する各Audiショールームで「Audi e-tron Special Experience Event」が実施された。

今回はイベントに参加できなかった方のために、Audiさいたま新都心で行われたイベントの様子をレポートしよう。

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