29

Mar

2023

写真①

いよいよ今夏発売が予定されている、Audi Q8 e-tronが、一足早く拝見できるイベント「Audi Q8 e-tron RoadshowがAudi 池袋にて開催された。
今回はイベントで間近で見たAudi Q8 e-tronの様子をレポートしよう。

今回開催されたイベントは「Audi Q8 e-tron Roadshow」として、Audi正規ディーラー店においてドイツ本国から空輸された欧州仕様車を販売前に直接見ることができる絶好の機会だ。

写真②

写真③

さっそくAudi池袋に入ると、通常商談スペースになっている2F部分が特別ブースとなり、いつものショールームの雰囲気とは異なる空間を演出。案内され中に入ると、すぐさま、Audi Q8 e-tronがお出迎えしてくれた。

まずはエクステリアから見ていこう。
大きさはスペックボードを見ると、全長4,915×全幅1,935×全高1,635(mm)と、大きなボディであるが、Audi e-tronをすでに見たこともあり驚くようなサイズ感ではない印象。

写真④

フロントに鎮座したシングルフレームグリルは、やはり見てすぐ「Audi」とわかるところが良い。
シングルフレームグリルもブラックマスクで囲い込み、ガソリンモデルとは異なるデザイン。

写真⑤

写真⑥

グリルの一部は窓があり、中を覗くと開閉式のフラップがあった。これは外気を取り入れる必要があるときのみ開口するそうで、空力特性を向上させているのだとか。現車をご覧になる機会があったら是非グリルの中まで見てみてほしい。

写真⑦

中央にはフォーリングスのエンブレムがあり、よく見るとリングのデザインが変わっていた。これは新しい2次元タイプのAudiのデザインが採用されており、今まで使用されていたクロームメッキではなくガラスボディの中からホワイトのリングが浮き出ているようなものになっていた。Audiの新しいモデルであることがこのエンブレムからしてもわかるだろう。

写真⑧

サイドを見ると、すぐ目についたのが「Bピラー」に車両モデル名が記されていた。今回拝見したのが、「Audi Q8 e-tron」なので、その名前であるが、Sportbackモデルの場合は「Audi Q8 Sportback e-tron」となる。
主張しすぎず、運転席に乗るときに目に入る位置にモデル名が記されているのは嬉しいものだ。今後発売されるAudiモデルにもぜひ採用してほしい。

写真⑨

写真⑩

また、フロントフェンダーモールに同様に左右にそれぞれ充電口が備わっている。通常充電用と急速充電用とでそれぞれ分かれている。

写真⑪

写真⑫

リアは、左右のリアコンビネーションライト(テールランプ)をつなぐLEDライトストリップが、新しいモデルだと彷彿とさせるデザインは美しさを感じる。
また、リアフェンダーにも「e-tron」の文字がありさりげない主張があるのがポイントだ。

次にインテリアを見ていく。

写真⑬

運転席に座らせてもらい各所見てみると、ダッシュボードは助手席まで伸びた水平基調になっており室内空間が広く、包み込むようなイメージ。これはガソリンモデルでも同様のデザインが採用されており、「Audiに乗っている」とわかるデザインだろう。

写真⑭

コックピットに目線を移すと定番となった12.3インチの超解像度のバーチャルコックピットに、ナビゲーション画面にはMMIタッチレスポンスが採用。そしてエアコン操作もタッチパネルで行えるディスプレイがある。Audiのガソリンモデルから乗り換えても違和感なく直感的に操作できるのが嬉しい。

写真⑮

センターコンソールを見ると、電子式シフトノブと小物やスマートフォンの充電など置けるコンソールボックスがある。

写真⑯

写真⑯―1

シフトノブは先のモデル「Audi e-tron」と同じデザインで操作も同じ。先端のシルバー部分を前後に動かしギアレンジを選択。パーキングギアはその横のボタンを押すやり方だ。

写真⑰

写真⑱

シートはサステナビリティを推進するAudiとして、ペットボトル由来のリサイクル原料を使用したダイナミカを素材とするシートを採用。またシートベルトバックルカバー(シートベルトを差し込むところ)は自動車の混合プラスチック廃棄素材を再利用したものを装備している。

写真⑲

写真⑳

また、先代のAudi e-tronでも導入されていた「バーチャルエクステリアミラー」が展示車両に装備。日本仕様ではオプション設定される予定だ。

写真㉑

さらに、同じく日本仕様ではオプション設定となるパノラマルーフが装備されていた。

今回展示車両のため、実際に走行はできなかったが日本仕様のAudi Q8 e-tronの性能をお伝えしよう。

写真㉒

一充電による走行可能距離はカタログ値で、Audi Q8 e-tron 55 quattroモデルの場合、501kmとなっている。これは従来モデルのAudi e-tron 55 quattroと比較して約78kmも延びており、バッテリー総容量の増加や空力特性の向上などによって向上したのが分かるだろう。(数値はカタログ値)

写真㉓

また、急速充電機能強化により新たにCHAdeMO規格の150kWにも対応。PCA(Premium Charging Alliance)の高出力の充電設備によって、より早い時間での急速充電も可能となった。

写真㉔

パワートレインは、全グレードで前後2基電動モーターと電動4WD、quattroを採用。
グレードのよって出力が異なるが、55 e-tron quattroの場合はDレンジで265kW、Sレンジではブースト機能時に300kWもの出力がある。電気自動車ならではのトルクフルの力強い走りを楽しめるだろう。
quattroシステムは通常はリアモーターを主として使用。場合によってはフロントモーター動作を切り離すこともあり、走行抵抗を軽減させバッテリー消費を抑えるようだ。
今夏日本仕様にて発売になった際には試乗車にて性能をチェックしてみたいものだ。

写真㉕

今回はあくまで欧州仕様のAudi Q8 e-tronのエクステリア・インテリアのみの拝見だったが、やはり車だけに早く試乗してみたいもの。
今後も詳しい情報が随時更新されるはずなので、Audi Q8 e-tronデビューが待ち遠しい。

写真㉖

写真㉗

写真㉘

ちなみに、Audi 池袋で行われた、Audi Q8 e-tron Roadshowイベントにおいては、ブースへの来場者にバリスタによるコーヒーの提供。さらに缶に入ったケーキも振舞われた。Audi Q8 e-tron を見ながら普段とは違う特別な雰囲気で味わうことができ、最高のひと時を過ごすことができた。

写真㉙

日本仕様のAudi Q8 e-tronは以下のグレードを予定しています
・Audi Q8 50 e-tron quattro S line
・Audi Q8 55 e-tron quattro S line
・Audi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line

備考

・本文でご紹介した車両写真は欧州仕様車のため、日本仕様では一部異なる場合があります。・各数値はカタログ値のため実際の数値と異なる場合があります・モデルの装備品の詳細などは、Audi ショールームまたは、Audi Japan webページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

(Text & Photo by HY and Audi AG.)

23

Nov

2022

<写真①>

Audiの頂点に立つフラッグシップモデルである、Audi A8をご紹介しよう。

●ラインナップ

<写真②―1>

<写真②>

Audi A8は3グレード展開されており、V6 3ℓエンジン搭載の 55 TFSI quattroモデルと、V8 4ℓエンジン搭載の60 TFSI quattro、そして後席が広く設定された同エンジンのロングモデル L 60 TFSI quattroが日本では導入されている。また、同じくV8 4ℓエンジン搭載ながら最高出力が420PSに強化されたAudi S8もある。
今回は、V8 4ℓエンジン搭載のAudi A8 60 TFSI quattroモデルを試乗する。

<写真③>

Audi A8の歴史は、Audi V8の後継モデルとして1994年にデビュー。日本では翌年より発売されており、Audi フラッグシップモデルとして確立されている。当時からV8エンジンとquattroシステムが搭載されていた。現在のモデルは4代目のプロダクトインプルーブメントを行ったものである。

●エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

全長5100mmを超え車幅も1945mmのゆとりあるサイズは、ラグジュアリーサルーンとしての存在感を演出。そしてフロントマスクにはAudiモデルの象徴であるシングルフレームグリルが配置され、そこから左右にヘッドライトが装備。これを見るとひと目で「Audi」とわかるだろう。

<写真⑥>

<写真⑦>

また、他のAudiモデルにはない立体的なクロームインサートは左右対称のデザインとなっており、Audi A8ならではの特別感を演出している。

<写真⑧>

<写真⑨>

ヘッドライトには「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」が搭載。(オプションとなります)従来のマトリクスLEDヘッドライトから進化しており、より高精細な配光制御によって対向車や先行車を検知した際のヘッドライト配光を調整させ、暗闇でのドライブの安全性が向上された。
また、LEDデイライトは他のモデル同様にセーリングの帆の形をイメージした四角形のデザインが施されている。

<写真⑩>

リアのルーフラインはフロントと比較しても流れてゆったりとした湾曲と、サイドから流れてくるボディラインが融合。目線を下に移し、ホイールアーチと外に張り出したフェンダーはAudi quattro Sportのデザインを思い出させるものだ。

また、サイドボディ下のロッカーパネルには凹面形状が採用され、その下端にはブレードが装着されている。

●タイヤホイール

<写真⑫>

標準ではホイールは10パラレルスポークデザイン グラファイトグレーで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/40R20が装着されている。
今回試乗したモデルでは、オプションの10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュトで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/35R21で銘柄はグッドイヤーEAGLE F1 ASYMMETRIC 3だった。

●インテリア

<写真⑬>

<写真⑭>

運転席に乗り込むと、ラウンジを思い起こさせる大きなシートと室内空間が広がる。シートも上質なバレッタレザーでドアパネルからセンターへと続くレザーとウッド調のパネルが1つの空間を演出している。シートカラーやレザーについてはオプションでお好きなものをチョイスすることも可能だ。

<写真⑮>

イグニッションをONにするとV8エンジンが吹き上がるサウンドとともに隠れていたエアベントが現れ、高解像度の液晶ディスプレイ、そして10.1インチと8.6インチの高解像度タッチディスプレイが表示。ラウンジだった室内が一気に車へと早変わりするイメージだ。

<写真⑯>

他のAudiモデル同様、運転席から助手席へと水平基調のプロポーションでインテリアがまとめられており、グロスブラックのインテリアパネルが高級感を演出している。

<写真⑰>

<写真⑱>

<写真⑲>

リアシートは、足元も広く快適に座ることができる。センターアームレストを下すと、専用リモコンが設置されていることがわかる。これはリアシートにおいても、空調やリクライニング調整などの快適環境をタッチパネルとスイッチで操作が可能で、同乗者により快適に移動してもらう空間を創出している。

また、リアシートとリアウィンドウにはサンシェードも設置されている。日が強い時や目隠しにもスイッチ操作によって自動で昇降されるので、こちらの機能もリアシートの快適性を向上させている。

●パワートレイン

<写真⑳>

<写真㉑>

今回試乗車モデルはV8気筒4.0ℓエンジンで、最高出力は460PSでトルクは660Nmを発生させる力強いエンジンだ。さらに48V電源システムとマイルドハイブリッド機能を搭載しており、アシストによって強力な加速を実現している。また、quattroシステムも搭載しており通常40:60のリア寄りのトルク配分で状況に応じてフロントを70~15配分。リアを30~最大85までの配分となり、常に車両が安定して走行できるようにモニタリングされている。

<写真㉒>

<写真㉓>

特に今回印象深かったのはプレディクティブアダプティブサスペンションだ。(Audi A8はオプションとなります)車高と減衰力がカーブ路や路面の凹凸などリニアに調整され、常に安定性と車内がフラットに保つようにされている。これは次回の試乗編で詳しくお伝えしよう。

●安全装備

<写真㉔>

フラッグシップモデルだけに、安全装備はほぼすべての機能が装備されている。アウディプレセンス360として全周囲からの衝突に備える機能のほか、フロントカメラや各センサーからのデータを用いて危険を察知しブレーキや衝突回避を行ってくれるアウディプレセンスフロントも装備。

また、安全と快適に走行できるようにアダプティブドライブアシストとして、アクティブレーンアシストや渋滞時でも自動でストップ&ゴーを行うトラフィックジャムアシストも備わっている。

次回は実際にAudi A8を一般道、高速道を走行したインプレッションをお伝えしよう。

<写真①>

●車両スペック

Audi A8 60 TFSI quattro
グレイシアホワイト メタリック オプション
・コンフォートパッケージ
・パノラマサンルーフ
・10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュト
・プレディクティブアダプティブサスペンション

●備考

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

23

Nov

2022

<写真①>

Audi A8を実際に試乗した内容をレポートしよう。
今回は、一般道と高速道を試乗することができた。V8 4.0ℓエンジンに48Vマイルドハイブリッド機能で、「ゆとり」があるドライブを楽しむことができた。

●運転席に座った感触

<写真②>

全幅1945mmあるだけに、シートサイズも大きく車のシートというよりは、ホテルのラウンジのソファーに座るようなシートレザー感や座り心地を体感することができた。
さらに、マッサージ機能(オプションとなります)も装備されているため、休憩中に身体をほぐすこともでき、まさにラグジュアリーな体験をすることができた。

<写真③>

また、シートヒーターやシートベンチレーションも完備されているので、春夏秋冬いつでも快適にシートに座ることができる。

<写真④>

そして高解像度ディスプレイのメーターディスプレイに加えて、10.1インチと8.6インチの2つの高解像度タッチディスプレイが自然と目に入るレイアウトは、走行していても安心して操作ができる設計なのが嬉しい。

ちなみに、パワークロージングドア機能が装備されているため、半ドアであっても自動で閉まるようになっている。

●後部座席・ラゲッジルーム

<写真⑤>

ホイールベースが3000mmあるため、足元クリアランスが保たれており狭く感じることはなかった。そしてシートも運転席同様バルコナレザーで触り心地も座り心地も良いシートで移動中でも快適な室内空間を提供できるようになっている。

<写真⑥>

センターアームレストを倒すと、エアコン操作タッチパネルとシート調整スイッチが出てくる。操作もディスプレイに表示されている数値をタッチするだけで変更できるため、運転席側の操作が不要だ。

<写真⑦>

<写真⑧>

今回の試乗車にはパノラマサンルーフが装備されているため、室内空間が広く感じた。

●走りを体感

<写真⑨>

まずは、一般道を走行。
重量は2160kg(パノラマルーフ装備の場合は+50kg)あるが、V8 4.0ℓエンジンの力強い加速力と室内の静粛性があるためエンジン音はほとんど聞こえず加速していく。48Vマイルドハイブリッド機能も装備されているためか、エンジン回転数を上げなくてもスムーズな加速感を覚えた。またquattroシステムによってもたらされる後方から押されるような加速感は、確かな走行安定性を感じさせてくれた。

<写真⑩>

エンジンのスタートストップ機能(アイドリングストップ)もあり、車両が停止前にエンジンも停止。スタート時のエンジン始動もアクセスONと同時に走り出せるほどエンジン始動にタイムラグがほとんどなかった。

<写真⑪>

ミッションは8速ティプトロニックが装備され、変速のショックを抑制してスムーズな変速を行う。そしてこれは、加速力の向上やエンジン回転数をコントロールすることで低燃費にも貢献している。加速の変速ショックは限りなくゼロで即座にスピードに乗ることができた。

<写真⑫>

そして高速道路での試乗を行ってみた。
加速車線においてはスピードメーターをしっかり見ないとあっという間に制限速度へ達した。これはV8 4.0ℓエンジン+48Vマイルドハイブリッドドライブシステムによって、予想以上の加速力があり、これには正直驚いた。

<写真⑬>

中間加速でも、タコメーターが跳ね上がる前にスピードが上がってしまうほどトルクがある加速を味わえた。日本の高速道路ではアクセルペダルをべた踏みするシーンは残念ながらなさそうだが、大排気量エンジン搭載車両の「ゆとり」を体感できた。

<写真⑭>

<写真⑮>

そして、高速道路や一般道で一番気になったのが「プレディクティブアクティブサスペンション」だ。(オプションとなります)一般道において感じたのが、路面の凹凸ショックを吸収してくれるはもちろん、一番驚いたのが横断歩道手前の路面に設置されている減速を促すための「凸」をゆっくり走行した時だった。車体が上下に揺れるショックがまったく無く、すべてをサスペンションが調整してショックを回収していた。
同じくアスファルトの陥没や突起している箇所を走行しても、非搭載と比較できないほどショックが少ない。ラグジュアリー感を体感できるのはシートだけではなく、乗り心地でも十分に「ゆとり」を感じることができた。

●ナビゲーション

<写真⑯>

<写真⑰>

ナビゲーションは10.1インチアッパースクリーン、MMIタッチレスポンス付きMMIナビゲーションが搭載。他のAudiモデル同様のナビゲーション案内や、天気、ニュース情報の取得のほか、Audi connectサービスでオンラインにて情報を得ることも可能。

<写真⑱>

<写真⑲>

実際試乗中に駐車場を探すためにAudi connectを使用して近隣駐車場までのナビゲートを依頼した。オペレーターとの通話後にすぐに駐車場までのナビゲーションが始まり自分での操作なくして走行できるのは、便利とともに走行中にナビゲーションを操作する必要が無いので安全に運転に集中することができた。

<写真⑳>

今回、Audi A8 60 TFSI quattroを試乗してみて、ラグジュアリー感とともにAudiが誇る最新のテクノロジーを体感。そしてサイズ感だけではなくすべてにおいて「ゆとり」を感じることができた。これこそ、Audiフラグシップモデルが故の当然なる装備、走行性能なのだろう。ぜひAudiショールームにて現車を確認、試乗をして体感してほしい。

●車両スペック

Audi A8 60 TFSI quattro
グレイシアホワイト メタリック オプション
・コンフォートパッケージ
・パノラマサンルーフ
・10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュト
・プレディクティブアダプティブサスペンション

●備考

装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)

Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.

02

Jul

2022

<写真①>

Audi A6 Avantに実際に試乗した内容をレポートしよう。
今回は一般道と高速道路をロングランにて試乗した。クリーンディーゼルエンジンの燃費の良さの恩恵も受けつつ、12Vマイルドハイブリッド機能によるアシストもあって大いにドライブを楽しむことができた。

●運転席に座った感触

<写真②>

水平基調のプロポーションにより、シンプルかつ美しいデザインにまとまっているのは先のBlogにてご紹介したとおり。こちらでは操作性をご紹介しよう。

<写真③>

<写真④>

<写真⑤>

シフト回りを見るとドリンクホルダーが2本入れられるようになっており、中央にはキーを収納できるくぼみもある。使用しないときはカバーをすることもできるので、ホコリなども入らず綺麗に保つことができるだろう。

<写真⑥>

シフトノブは電子式セレクトレバーとなっていて、パーキングのみボタン。他のギアはノブを上下に動かす仕組みとなっている。

<写真⑦>

シフトノブにつづいて、パーキングブレーキとオートホールドスイッチが配列されている。車が停止した後、ブレーキを保持してくれるオートホールド機能は渋滞時などで役立つ機能だ。

<写真⑧>

<写真⑨>

<写真⑩>

センターアームレストは高さの調節でき、かつ伸ばすことも可能。自分に合う位置に調節できるのは嬉しい気遣いだ。

●後部座席・ラゲッジルーム

<写真⑪>

<写真⑫>

後部座席は、センターアームレストが収納されており、使用する場合はドリンクホルダーも収納されている。

<写真⑬>

エアコン吹き出し口には温度調整と風量調整のパネルが配置されている。(オプション:テクノロジーパッケージ「4ゾーンデラックスオートマチックエアコンディショナー」装備車)

なお、ラゲッジルームはAudi A6 Avantの場合は565ℓ(VDA値)のスペースが確保されており、後部座席を倒すことで、より大きなスペースが生まれる。

<写真⑭>

ちなみにAudi A6 Avantに装備されているトノカバーには、取っ手の部分に「Avant」の文字がある。細かいところだが、Avantモデルならではなのかもしれない。実車を見た際にはぜひ見つけてほしい。

●走りを体感

<写真⑮>

今回試乗車モデルは、「Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport」で、2.0ℓのクリーンディーゼルエンジンと、12Vマイルドハイブリッド機能が搭載されている。数値は最高出力が150kW(204PS)、最大トルクは400Nm(40.8kgm)で、クリーンディーゼルだけにトルク数値が高いが、quattroモデル(四輪駆動)だけに、力強い発進力があるのか気になるところだろう。

まずは一般道を走行してみた。

<写真⑯>

<写真⑰>

信号などのストップ&ゴーの多いシーンにおいて、すぐに体感できたのが発進力の強さだ。車両重量が1,920kg(パノラマルーフ40kg増含む)あり、かつquattroシステム搭載なだけにTDIエンジンでも若干のもたつきがあるかと想像していたが、かなり太いトルクを感じることができた。

<写真⑱>

そして12Vマイルドハイブリッド機能はエンジン回転数2,000/min手前くらいから介入してアシストをしてくれる。イメージ的にはターボが入ったような感覚だ。同乗人数が多いとそれだけ重量が増すだけに、発進したときのアシストが入るとストレスなく走行できるだろう。

<写真⑲>

乗り心地は20inchのタイヤホイールと、スポーツサスペンションが装着されているので、ある程度の路面からの凹凸を拾うかと想像したが、そこまで固い感覚はなくAudi A6に似つかわしいラグジュアリーな乗り心地を一般道でも体感することができた。

次に高速道路を走行してみる。

<写真⑳>

側道から本線への合流で加速する際に、TDIエンジンと12Vマイルドハイブリッド機能の組み合わせがとても良く、気持ち良い加速ができた。踏み込み過ぎると制限速度をあっという間に超えてしまうので、速度に注意して走行してほしい。

<写真㉑>

コースティング(惰性走行)時はエンジン回転数が低くなるため燃費向上に貢献するようで、追い越し等の中間加速も12Vマイルドハイブリッド機能によって、もたつきがなくスムーズに加速ができた。さらに3,000/minを超えるエンジン回転数では、かなりの加速力を味わえることができる。感覚的には3.0ℓエンジンの車を運転しているようだ。

<写真㉒>

乗り心地に関しては、スポーツサスペンションが装着されていることもあり、高速域であっても車両がフワフワ浮くような感覚はなく、ある程度のサスペンションの硬さで安定した走行することができた。ジャンクションなどのカーブにおいても、車両がしなる感覚はなくしっかり路面に吸い付くような走行ができ、安定していた。

<写真㉓>

試乗の際、高速域走行やカーブ走行ができるシーンがあれば、車両の安定感を体感してほしい。

●ナビゲーション

<写真㉔>

<写真㉕>

Audi A6では、Audi MMIナビゲーションシステムのほかに、Apple CarplayとAndroid Autoが使用できる。iPhoneユーザーの場合はApple Carplayを使用できるため、MMIナビゲーションではなく、Yahoo!カーナビをフル画面で使用することもできる。普段使用しているナビゲーションサービスがあれば、そのまま使用できるのは嬉しい。

<写真㉖>

今回はドライ路面のみの走行で、quattroの機能をしっかり体感することはできなかったが、加速時などの引き出し路面にしっかり伝えていたのだろう。試乗の際に雨天などのウエットコンディションの場合は、走り出しやカーブ走行などでquattro機能を体感してほしい。

今回は40TDIエンジンを体感したが、45TFSIエンジンや55TFSIエンジンではクリーンディーゼルにはない高回転域での加速力なども味わえるだろう。最寄りのショールームにてぜひ、Audi A6 / A6 Avantを体感してほしい。

●車両スペック

Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
S lineパッケージ
ライティングパッケージ
ラグジュアリーパッケージ
テクノロジーパッケージ
エクステリアミラーハウジングブラック
ブラックスタイリング
パノラマサンルーフ
アルミホイール5Vスポークスターデザイン知覧ルックグロスターンドフィニッシュト 8.5Jx20
バルコナレザー

●撮影場所

<写真㉗>

<写真㉘>

<写真㉙>

<写真㉚>

海野宿(うんのじゅく)
戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさと。重要伝統的建造物保存地区であり、日本の道100選にも選ばれた歴史情緒の溢れる町並みが特徴

長野県東御市本海野1052
駐車場完備・休憩処/物産処・観光ガイドあり
https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/

●備考

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

01

Jul

2022

<写真①>

乗る人が優雅に、快適に。そして軽快にドライブできるAudi A6を今回はステーションワゴンタイプである、Audi A6 Avantに試乗レポートをお送りしよう。

●ラインナップ

<写真②>

Audi A6にはセダンタイプとステーションワゴンタイプの2種類がある。AudiではステーションワゴンタイプをAvantと呼ぶ。Avantはフランス語で「前進する」という意味であり、これに“Avant-garde(前衛的)”という意味を込めて名付けられた。
実用性の高いボディ形状にAudi のもつ最先端技術とデザイン力をバランスさせた、先進的なボディ形状というわけである。さらにエンジンも、ガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジン2種類が用意されている。

<写真③>

また、Audiのハイパフォーマンスモデルに冠された「S」は「Sport(スポーツ)」に由来しているAudi S6とAudi S6 Avantもラインナップ。SモデルはAモデルのボディをベースに、パワートレインやスタイリングをよりスポーティにグレードアップさせたスポーツモデルだ。最上級モデルのAudi RS 6 Avantはまた別の機会にお伝えしよう。

今回は、Audi A6 Avant 40 TDI quattro sportに試乗する。

●エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

フロントマスクにAudiモデルの象徴であるシングルフレームが配置され、そこから左右にヘッドライトが装備。これを見ると一眼で「Audiモデル」とわかるだろう。

<写真⑥>

このモデルはオプションの「ブラックスタイリングパッケージ」が装備されており、シングルフレームがブラック塗装。エレガンスさがシルバー調であれば、こちらはスポーティな雰囲気を演出している。
また、エクステリアミラーハウジング(ドアミラーカバー)もブラック塗装されており、全体的にブラック・ホワイトのツートーンカラーにまとまっていて、カッコいい仕上がりだ。

<写真⑦>

ヘッドライトにはHDマトリクスLEDヘッドライトが搭載されており、シングルフレームグリルから伸びるLEDデイライトもサイドへ5本伸びているのが印象的だ。ショールームでデイライトが点灯できれば、ぜひ確認してほしい。

<写真⑧>

リア、Avantの特徴でもあるデザインで、平行ラインに垂直な左右9本のラインがテールランプとして構成されており、LEDの奏でる美しいテールランプが装備されている。さらにフロントとともにダイナミックターンインジケーター(流れるウィンカー)の演出もあって、前後方車へ注意を促すデザインだ。

<写真⑨>

また、セダンタイプとAvant共に、リアバンパーのリフレクター下、左右にエグゾーストマフラーを思わせるリングが装備されており、テールランプにもあるシルバーラインやサイドウィンドウのシルバーモールとともに高級感を感じさせるデザインだ。

<写真⑩>

セダンタイプのリアはルーフラインからリアスポイラーまで流線でつがっており、サイドの後席から続くプレスラインもテールランプへとつながったプロポーションは、高級感だけでなく作り手の技術力の高さを物語る。実車を見た際はセダン、Avantともにじっくり見てほしい。

●タイヤホイール

<写真⑪>

<写真⑫>

試乗車した車両には、ホイールはオプション装備である「Vスポークスターデザインチタンルックグロスターンドフィニッシュト」でサイズは8.5Jx20inchで、タイヤはピレリ社製のP ZERO 225/40R20だ。なお、標準装備は、ホイール8Jx18inchとタイヤ225/55R18である。

<写真⑬>

なお、Audiでは認証タイヤ制度があり、タイヤメーカーと共同で開発したいわゆる純正タイヤ。新車には当然ながら装着されており、「AO」マーク(Audi Originalの略)がタイヤサイドウォールに刻印されている。ショールームにて車両を拝見する際はぜひタイヤにも注目してほしい。ちなみに、Audi RSモデルには「RO1」が刻印されている。

●インテリア

<写真⑭>

Audiモデルに採用されている、水平基調のインストルメントパネルで、広々とした空間を演出。さらにAudi A4やAudi Q5モデルにはない、エアコン操作を行うディスプレイがナビゲーションディスプレイ下に配置されているのが特徴的だろう。

<写真⑮>

運転席に座ってディスプレイを見てほしいのだが、違和感なくディスプレイをみることができる。それは、運転席側に傾けられたディスプレイの位置が絶妙に良いポジションだからだろう。運転中に目線を大きく動かすことなく、ディスプレイを確認できるのは嬉しいところだ。

<写真⑯>

スイッチ類を見ると、直接見ずに感覚的に押せるように配置されており、ボリューム調整ボタンやハザードスイッチ、ドライブセレクトボタン、パークアシストプラスやセンサー類の起動ボタンがある。また、エアコン操作ディスプレイには温度変更などはディスプレイスライドでも調整でき、ボタン類を少なくすることでインテリアパネルがシンプルかつ美しいデザインへとまとまっているがわかるだろう。

<写真⑰>

メーターパネル内には12.3インチのカラー液晶フルデジタルディスプレイのバーチャルコックピットプラスが装備。タコメーターやスピードメーターだけでなく車両情報やナビゲーション画面、オーディオ関連なども表示することができ、デザインも選ぶことが可能。走行中も見やすいディスプレイのため、試乗の際はディスプレイの美しさも見てほしい。

<写真⑱>

<写真⑲>

<写真⑳>

Audi A6 Avantではラゲッジスペースも大きく、545ℓ(VDA値)を確保している。(セダンは530ℓVDA値)さらに後席を倒すことでより広いスペースを確保することができる。後席は2分割することができるため、同乗人数や積載物によってカスタマイズが可能だ。

<写真㉑>

<写真㉑-2>

今回試乗した車両では、サンルーフが装備されていた。大きく開口するサンルーフは、車内を開放的に思わせてくれるほか、走行中でも外気を感じることができより楽しいドライブを堪能できるだろう。(オプション装備)

●パワートレイン

<写真㉒>

Audi A6はすべてのモデルがquattro®システムを採用。エンジンラインナップは3種類。ガソリンエンジンは、45 TFSI 2.0ℓ直列4気筒、55 TFSI 3.0ℓV型6気筒。クリーンディーゼルエンジンは、40 TDI 2.0ℓ直列4気筒だ。

今回試乗したモデルは、クリーンディーゼルエンジン搭載車で、12Vマイルドハイブリッド機能も搭載されている。TDIモデルの乗り味は追ってご紹介しよう。

●安全装備

<写真㉓>

<写真㉓―2>

<写真㉓-3>

アダプティブクルーズコントロールなどのアダプティブドライブアシストは標準装備されており、オプションやS lineグレードだと、サラウンドビューカメラやパークアシストプラスが追加装備される。Audi A4などと比較してもベースグレードでも標準装備されている機能は多い。試乗の際は、スタッフからの説明のもの安全装備も確認してほしい。
実際に試した装備は追ってご紹介しよう。

次回は、実際にAudi A6 Avantに試乗した内容をレポートする。2.0ℓTDIエンジンと12Vマイルドハイブリッド機能にquattro®システムの組み合わせのフィーリングをお伝えしよう。

●車両スペック

Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
S lineパッケージ
ライティングパッケージ
ラグジュアリーパッケージ
テクノロジーパッケージ
エクステリアミラーハウジングブラック
ルーフレール(ブラック)
ブラックスタイリング
パノラマサンルーフ
アルミホイール5Vスポークスターデザインチタンルックグロスターンドフィニッシュト 8.5Jx20
バルコナレザー

●撮影場所

<写真㉔>

<写真㉕>

<写真㉖>

<写真㉗>

海野宿(うんのじゅく)
戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさと。重要伝統的建造物保存地区であり、日本の道100選にも選ばれた歴史情緒の溢れる町並みが特徴

長野県東御市本海野1052
駐車場完備・休憩処/物産処・観光ガイドあり
https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/

●備考

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。

11

Jun

2022

①

AudiのプレミアムコンパクトSUVであるAudi Q3を実際に試乗した様子をレポートする。
実際に試乗する際に押さえてほしいポイントも含めてご紹介しよう。

●運転席に乗った感触

②

前ブログでも触れたが、SUVらしく車高があるため高い目線で運転することができる。フロントのウィンドも大きいため、死角が少ないように感じた。試乗の際は視界の広さをぜひ感じてほしい。

③

④

運転席に座ると目に入るのが、高解像度10.25インチカラー液晶のバーチャルコックピットだ。メーターの大小やデザインも変更することができる。

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そして、フロントパネル中央にあるのは高解像度10.1インチのMMIナビディスプレイ。ナビゲーション以外にも車両の設定やAudi connectを使用してオンラインで天気やニュース、周辺のガソリンスタンドのガソリン価格を見ることも可能。さらにスマートフォンを接続することでApple CarplayやAndroid Autoなども使用することができる。(テクノロジーパッケージとしてオプション)

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センターコンソールには、シフトノブとパーキングブレーキ・車両停車時に自動でブレーキを保持するオートホールドスイッチが配置。また2つのドリンクホルダーも用意されているので助手席に乗る方へも使い勝手がよいレイアウトだ。

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以前のブログでもご紹介したが、Audi Q3もドアミラーが多いため左右の視界の良さも体感してほしい。走行中はドアミラーに「アウディサイドアシスト」の警告を知らせるLEDも点灯する。

●後部座席・ラゲッジルーム

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後席は3人掛けとなっており、座席が前にスライドする設計となっている。ラゲッジスペースを拡張するためや、小さなお子様が座る際の最適なシートポジションにするためにも活用できるだろう。

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ちなみに、取扱説明書にも記載があるが、後席に座る際は衝突事故の際に頭部を保護するために必ずヘッドレストは延ばした状態にすることが必要だ。試乗で後部座席をチェックする際は、ヘッドレストの稼働もぜひ確認してほしい。

ラゲッジスペースについては前ブログにてご覧いただきたい。

●走りを体感

⑬

今回試乗したモデルは1.5ℓの35 TSFIエンジン。Audiのグレードを示す数値は最高出力を表すもので、「35」の場合は110~120kWの間を指す数値。TFSIエンジンもクリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンも両者最大出力110kWのため、「35」と表記している。
さらに1.5ℓTFSIエンジンには48Vマイルドハイブリッド(MHEV)があるため、スムーズなアシストが備わっている。

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また、7速のSトロニック制御によって変速ショックが少ないことやエンジンパワーを最大限に路面に伝達できることでドライバーも同乗者もストレスなくドライブを楽しめるだろう。

今回は市街地をドライブした際のレポートをお送りする。

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まず、SUVのボディサイズにも関わらずスタート時は車両が重い感覚が無かった。そしてスピードに乗るまでに時間がかなり短く感じたのだ。FWD車で重量が少ないことが理由だろうと思ったが、1.5ℓTFSIエンジンがここまで力強いのだろうか。と不思議な感覚だ。何度もスタート・ストップを繰り返すうちに「マイルドハイブリッドのアシストの力強さ」を体感することができた。エンジン回転数1,500rpm超えたあたりからアシストが入るので、スタート直後から気持ちよく走り出すことができる。
クリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンでも、1,750rpmの低回転からのトルクが発生するため、力強くスタートできるだろう。

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さらに、カーブや右折左折時のステアリングの取り回しやすさもFWD車ならではの感覚だ。

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巡行スピードにおいて中間加速を行っても、マイルドハイブリッドによるアシスト機能があるためか、1.5ℓエンジンでは感じにくい強い加速力を味わうことができた。SUVだと加速力が弱いイメージがあるかもしれないが、高速道路などの加速時でもストレスなくドライブが楽しめるだろう。

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試乗の最後に駐車を試してみた。先にも述べたがドアミラーが大きいので後方が確認しやすいのと、MMIナビディスプレイにはバックカメラ画像とガイドラインが表示されるので安心できる。

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今回は試乗できなかった2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンでも、quattro®システムにより加速やコーナリング時の前後配分を行うリアルタイムモニタリング機能や、トルクがあるクリーンディーゼルと相まって、壮快な走りが期待できる。試乗車でTDIエンジンのモデルがある場合は、ぜひとも体感してほしい。

●車両スペック

Audi Q3 35 TFSI S line
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ 1,497cc
タイヤサイズ:235/50R19
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備

  • ・TVチューナー
  • ・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
  • ・プラスパッケージ
  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・アシスタンスパッケージ
  • ・パノラマサンルーフ
  • ・プライバシーガラス

Photo & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.
記載している名称の一部は各社の商標または登録商標です。グレードにより装備が異なる場合があります。詳しくはAudi正規ディーラーにてご確認ください。

10

Jun

2022

①

AudiのSUVモデル「Audi Q3」は2020年に新たにTDIディーゼルエンジンやSportbackモデルも含めたフルモデルチェンジを行った。
Audi SUVモデル、Qシリーズの中でも主力であるプレミアムコンパクトモデル「Audi Q3」を今回ご紹介しよう。

●ラインナップ

②

まず、従来モデルからエンジン・ボディタイプが増え、大まかに4モデルを選べるようになった。エンジンタイプでは、1.5リットルTFSIガソリンエンジンと48Vマイルドハイブリッドアシスト機能が組み合わさった「35TFSI」と、2.0リットルTDIディーゼルエンジンの「35 TDI」の2つ。ボディタイプは従来と同じ形状の「Q3」と、リアがクーペのように流線形となった「Q3 Sportback」の2つ。また、グレードは「Advanced」と「S line」の2つ。今回は「Audi Q3 35 TFSI S line」をお伝えする。

●エクステリア

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最新のアウディのデザイン言語に基づき、フロントに配置された八角形の大きなシングルフレームが目に付くだろう。そして左右に配置されたポリゴンデザインのエアダクトとLEDヘッドライトとのバランスも良い。ホイールアーチにキャラクターラインがあることで、SUVらしさが表現されている。

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LEDヘッドライトはデイタイムランニングライトが点灯することで、Audiらしいデザインがより分かりやすい。なお、先代の一部モデルにあったフォグランプは廃止されたが、悪天候でも見やすいオールウェザーライトが搭載されている。

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リアは、先代と比較してもテールランプのサイズが大きくなり、後方から見てもAudi Q3の存在がわかるようになった。一回りサイズが大きいAudi Q5と同じデザインのリアバンパーを思わせるデザインを採用しており、Audiの統一されたQシリーズをイメージさせるだろう。Sportbackモデルではクーペスタイルの流線形となるため、よりシャープなイメージとなる。

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サイドは先代のホイールベースがプラス75mmになったほか、全長サイズも最大でプラス135mmになり、ゆとりを持ったサイズであることが分かる。(グレードにより異なります)
また後部ドアからリアにかけての膨らみをもったキャラクターラインが印象的だ。よりSUVらしいフェンダーモールを強調したデザインになっている。ぜひ実車で確認してほしい。

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なお、Audi SUVモデルの特徴として、ドアを開けた際足元が汚れないようにドア形状がサイドステップまで隠れるようにしている。Audiならではの特徴だ。

●タイヤホイール

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35 TSFI S lineの場合は標準装備として、タイヤは235/50R19でホイールが20スポークVデザイングラファイトグレー(7J x 19inch)となる。

●インテリア

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センターパネルは他モデルのようにシンプルにまとまっており、10.1インチMMIナビディスプレイとメーターには10.25インチの高画質液晶ディスプレイが装備。エアコン操作パネルもスイッチとダイヤルが配置しており、運転しながらも目線を動かくことなく直感的に操作できるレイアウトとなっている。
またSUVモデルらしく目線が高い位置であるため、周囲の視界が広く感じる。特に運転席、助手席のウィンドガラスが大きいためかAピラーの死角が少ない感覚を得た。

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S lineのため、シートもスポーツシートとなり、スプリントクロス/アーティフィシャルレザーが装備。身体のホールド感もあってドライブしやすいシート。パワーシート機能が装備される。

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リアは前方へスライドすることができるため、小さなお子様でも安心してリアシートに座すことができる。また、中央にはアームレストが収納されており、ドリンクホルダーも装備されている。

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ラゲッジスペースは通常は530ℓ(VDA値)であるが、リアシートを格納することで、1,525ℓ(VDA値) 、Q3 Sportbackは1,400ℓまで拡大することができる。リアシートも2分割できるので、積載する荷物の大きさによって使い分けが可能。

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シートの格納や元に戻す際はドア付近にあるストラップを引っ張ることで可能となる。シートを倒したときはストラップを中に入れないよう注意して、展示車や試乗車でぜひ試してほしい。

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またラゲッジルームの底板も2段階で深さを変えることができる。一番下にセットすれば積載量を増やせるほか背丈のある荷物も搭載することができる便利機能がある。

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なお、オプションとしてSONOSサウンドシステムが選択可能。センタースピーカーやサブウーファーを含む15個のスピーカーにより3Dサラウンド・サラウンドを有無出すことができる。

●パワートレイン

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ガソリンモデルは、1.5 リットルTSFIエンジンと、48Vマイルドハイブリッド機能が搭載。ディーゼルモデルは、2.0 リットルTDIエンジンが搭載している。
数値は最高出力が両者110kWで、最大トルクがガソリンモデルでは250Nmで、ディーゼルモデルでは340Nm発生する。
今回試乗した1.5ガソリンエンジンモデルでは、発進時のマイルドハイブリッド機能アシストによってSUVモデルなのに軽やかな走り出しを体感できた。さらに走行中2気筒休止させるシリンダーオンデマンド効率システム(cod)を採用している。
なお、Audi quattro®システム(4WD)は2.0TDIエンジンモデルのみ搭載となる。1.5リットルTSFIエンジンは前輪駆動(FF)だ。走行性能などは次の走行編ブログにて詳しくお伝えしよう。

●安全装備

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コンビエンス&アシスタントパッケージを選択することで、車線のはみだしや車間距離やブレーキ&アクセルを自動でコントロールするアダプティブクルーズ。後ろから来る車両を検知し警告するサイドアシスト。さらにドライバーに異常があり運転していないと車両が判断した場合は自動停止させるエマージェンシーアシスタント。また、駐車スペースから後退する際に接近する車両があれば警告を出すリアトラフィックアシストが装備される。

㉝

次回は、Audi Q3 35TFSI S lineを試乗した様子をご紹介する。

●車両スペック

Audi Q3 35 TFSI S line
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ 1,497cc
タイヤサイズ:235/50R19
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備

    • ・TVチューナー
  • ・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
  • ・プラスパッケージ
  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・アシスタンスパッケージ
  • ・パノラマサンルーフ
  • ・プライバシーガラス

Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。

02

Jun

2022

<写真①>

Audi e-tron GT quattro の概要を前回お伝えしたが、今回は一般道・高速道路を走行した内容をレポートしよう。

① 座席に乗った感覚と操作方法

<写真②>

インテリア編でご紹介したとおり、水平基調のデザインでシンプルながら操作もしやすいレイアウトとなっている。
クーペスタイルだけに運転席からの目線は低めではあるが、乗り降りなどはセダンタイプのモデルとほぼ同様に行うことができる。

<写真③>

天井部に目線を移すと全面パノラマサンルーフとなっており開放感がある。晴れた日は車内が明るくなるので圧迫感もなく気持ちよく運転できそうだ。

ガソリンモデルと異なるのは、スタートストップボタンを押した際の感覚だろう。ガソリンモデルだとエンジン音や振動を感じるが、電気自動車のAudi e-tron GTでは液晶ディスプレイやイルミネーションが点灯するだけだ。

<写真④>

走行前には、ギヤセレクトレバーの操作を確認しておきたい。パーキングレンジのみボタンで、他のギアはレバーを前後にスライドする仕組みだ。

そしてAUTO HOLD機能だが、他のモデルのようにギヤセレクトレバー周辺にはボタンがないことに気づくだろう。機能は廃止されたわけではなく、作動方法が異なる。
Dレンジに入っていて停車した際に、ブレーキペダルを1回奥に「グッ」と踏み込む。すると液晶ディスプレイ式メーターパネルにAUTO HOLDのアイコンが点灯する。
踏み込みが浅いとAUTO HOLDにならず、ブレーキペダルを離すと進みだしてしまうので、何度か行って踏み込み具合を確認するのが良いだろう。

② 一般道走行編

<写真⑤>

走行し始めると、ガソリンモデルと変わらずクリープ機能もあり、違和感なく走行できる。アクセルペダルの踏み込み具合によって加速スピードはガソリンモデル以上に早く、レスポンスの良さは気持ちよいものだ。

<写真⑥>

<写真⑦>

今回試乗したモデルはBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムが装備。ラジオ音源であっても車内を包み込むサウンドには驚いた。しかもエンジン音が無い電気自動車だけに走行中でも音量を必要以上に上げることがなく、ドライブ中に音楽を楽しみたい方は電気自動車という選択肢もあるのかもしれない。

<写真⑧>

アクセルペダルを離しコースティング(惰性走行)を行った際、ほとんど回生ブレーキが発動している感覚はなかった。減速時なども同様であり回生ブレーキ機能がなくなったのか。と勘違いしてしまいそうだが、これにはパドルシフトで回生ブレーキの効き目の強さを調整する。

<写真⑨>

ステアリングに装備されているパドルシフトの「-」を操作すると回生ブレーキの強さを上げることができる。2段階あり1回手前に引くと「弱」で、もう1回引くと「強」を選ぶことができる。
一方パドルシフト「+」の操作では回生ブレーキの強さを弱めることができる。液晶ディスプレイのメーターパネルでも回生ブレーキの効きの強さを確認できるので、停車時にパドルシフトを操作して確認してほしい。

<写真⑩>

実際、回生ブレーキをうまく活用するとブレーキペダルを踏む前に減速することができる。ガソリンモデルでいうと、減速に使用するエンジンブレーキと同じとイメージすると良いだろう。回生ブレーキ発動時に発生した電気はバッテリーへ戻されるので、積極的に使用することでバッテリー使用量を抑えることもできる。

③ 高速道走行編

<写真⑪>

高速道路では、電気自動車の特徴をより分かりやすく体感できる。加速時のスピードの立ち上がりは驚くほど速い。実際に加速した際は数秒で制限速度まで達してしまった。サーキット場などで走行する機会があれば、かなりのスピードを出すことができるのだろう。

100km/hの高速走行時でもロードノイズ音はそこまで気にならず、Bang & Olufsenスピーカーシステムでオーディオを聴いているとガソリンモデル車より音量を上げずに音楽を楽しめた。国産モデルの電気自動車と比較してもノイズ音対策をしっかりされているのだと感じた。

<写真⑫>

<写真⑬>

また、高速走行時に起きやすい風切り音はロードノイズ同様大きく聞こえることはなかった。まさにAudi e-tron GTがもるエアロダイナミックの構造により空気抵抗が低いことが体感することができた。

今回試乗したAudi e-tron GT quattroに装着しているタイヤは、グッドイヤー社の「EAGLE F1 ASYMMETRIC 5」で、電気自動車向けに開発された「Electric Drive Technology」の機能が搭載されている。タイヤのサイドウォールを見ると電気自動車向けのマーク(通常製品の場合はメーカーロゴ)が目印。このタイヤは車両重量があることや、スタート時のトルクフルの立ち上がり。ロードノイズを抑える電気自動車ならではの性能に対応した製品だ。
今回高速走行した際に受けた恩恵は、このタイヤが一役買っているかもしれない。試乗する前に、車両に装着されているタイヤにも注目してほしい。

<写真⑯>

高速走行中にスピードを落とす際は、先にご紹介したパドルシフト操作での回生ブレーキ発動が非常に役に立つ。1段目の弱めの回生ブレーキであればゆるやかにスピードを落とすことができ、重宝したのはパーキングエリアへ寄る際に側道へ寄る前の減速時だ。強めの回生ブレーキを発動させ、ブレーキをかければあっという間に減速。エンジンブレーキよりスムーズだったのが気持ちよかった。

こうして、一般道と高速道路合わせて100kmほど走行したが、Audi e-tron GTがもつエレガントさに流線形のエアロダイナミック。前後搭載している電気モーターの立ち上がりの良さなどありとあらゆるテクノロジーが詰まった1台であることが体感できた。
試乗の際に一般道でもクルマの流れのある路線を走行すれば、ある程度は堪能できるかもしれない。試乗の際は、見た目も走りも十分に楽しんでほしい。

④ 充電方法

Audi e-tron でもご紹介したが、このAudi e-tron GT quattroでも充電方法をご紹介しよう。

<写真⑰>

車両の両サイドに充電口があり、右側が普通充電用。左側が急速充電用となる。ご自宅などで充電する場合は普通充電が多く、出先では急速充電を行うことが多いだろう。

<写真⑱>

充電方法はガソリンモデル車にガソリンを入れるときと変わらない。充電ソケットを差し込むだけ。車両ロックも可能なので充電中に車から離れてもOKだ。写真はAudiショールームで急速充電を行ったものである。

<写真⑲>

<写真20>

Audi e-tron GTを購入した場合は、Audi e-tron Charging Serviceカードに登録して全国にある21,700基の充電ステーションを使用することが可能だ。MMIナビゲーション搭載の中にも充電設備を検索することができるので、出先で充電をしたい場合はすぐにスポットを見つけることができるだろう。ご自宅での充電の場合も、充電機器を設置すれば充電ができる。Audi e-tron Charginge Serviceや設置工事等の費用についてはショールームスタッフに確認してほしい。ちなみに試乗の際にはぜひ充電のやり方を体験するのもおすすめだ。

今回はAudi e-tron GT quattroをご紹介してきた。
単なる電気自動車ではなく、彫刻のような美しいエアロダイナミックとシンプルながらAudiらしいデザインを兼ね備えたAudi e-tron GT quattroをぜひAudiショールームで体感してほしい。

⑤ スペック

Audi e-tron GT quattro
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備品:

  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・ブレーキタングステンカーバイドコーティング/カラードブレーキキャリパーレッド
  • ・アルミホイール10スポークトラピゾイドモジュールブラック

Text & Photos by HY/Audi Japan/Audi AG.
※各装備はオプション扱いの場合があります。車両スペックや詳細はAudi Japan Webページをご確認ください。※各数値はカタログ値です。条件や気候によって数値は変動します。※写真の一部は欧州仕様車となります

01

Jun

2022

<写真①>

2021年4月に日本初公開となり、同年秋に発売開始となったAudi e-tron GT quattro ・Audi RS e-tron GTはもうご覧になっただろうか。

Audiが誇る電気自動車ブランドe-tronシリーズの2つ目のモデルとして誕生したAudi e-tron GT quattroは、流麗でダイナミックなデザインのグランツーリスモであり、Audiならではのスポーツスタイルが融合しており、見るだけでもその美しさを感じることができるモデルだ。

今回はこのAudi e-tron GT quattroをご紹介する。まずはエクステリア・インテリアのこだわりをご覧いただこう。

<写真②>

GT(グランツーリスモ)という名の通り4ドアのクーペスタイルのがこのAudi e-tron GT quattroだ。グランツーリスモの意味の1つとして19世紀に長距離を耐久性に耐えうる馬車をイタリア語で「グランツーリスモ」と呼ぶようになり、長距離に適うモデルを指すようになった。元は英語のグランドツアラーからも来ているのだが詳細はぜひショールームスタッフに聞いてほしい。

<写真③>

このAudi e-tron GT quattroは、長距離を快適に移動するための優れた乗り心地と快適なキャビン、ダイナミックなハンドリングを兼ね備えたエレクトリック4ドアグランツーリスモであり、サステイナブルな未来に向けたアウディの新たなブランドアイコンとなるモデルとして位置づけられている。

① エクステリア

<写真④>

<写真⑤>

流線形のキャラクターライン、電気自動車ながらシングルフレームグリルのハニカム形状エンボスなどAudiの持つデザイン力を感じることができる。元のデザインスケッチを見てもデザインにはほとんど変更なく、まさにエンジン動力から電気動力に変わったことでデザインの自由度がより高まったことが読み取れる。

<写真⑥>

特に特徴的なのが後方ブリスターフェンダーの立体感。美しさだけでなく、空気抵抗を低くする計算されたデザインだ。写真では立体感をお伝えするのが難しいので、実車でボディラインをぜひ確認してほしい。

<写真⑦>

<写真⑧>

フロント部分は、ガソリン車と同じくAudiの代名詞の1つと言えるシングルフレームグリルを見て取れる。ただし空洞ではなく表面にエンボス加工されており、細部にわたってデザインされているのを実際に触って確かめてほしい。

<写真⑨>

また、ボンネットのプレスラインもガソリン車では実現できない内側へ入り込む形状となっている。ガソリン車だとエンジンが搭載されている場所でありこのようなデザインが可能なのは電気自動車の特徴なのだろう。

<写真⑩>

リアだけでなくボンネット側にもラゲッジスペースがあるのは、エンジンが搭載されていない電気自動車の特徴だ。ちなみにガソリンモデルでもRR車モデルでは同じくフロント部にラゲッジスペースがある。

<写真⑪>

<写真⑫>

ボンネットオープン時は運転席側のドア横にオープンボタンがあるので、これを押すことで開閉できる。実車をご覧になったときはぜひ試してほしい。
なお、ラゲッジスペースの左右には緊急時用の工具が装備されている。

<写真⑬>

リア側のラゲッジスペースは広さもあり405ℓ(VDA値)ある。後席を倒すことでより広く荷室を確保できる。

<写真⑭>

リアは1ラインで繋がったテールランプは、点灯させるとより美しさを見ることができる。フロントヘッドライトやデイライトも含めLEDで構成されたライティングを実車でご覧になる際はぜひ点灯させてみてほしい。

<写真⑮>

<写真⑯>

<写真⑰>

<写真⑱>

ライトがオートライトの状態で点灯する条件では、フロント部のデイライト、リアのテール部においてLEDがアニメーション動作する。クルマが起動するような動きをするので、こちらもぜひ見ておきたい。

② インテリア

<写真⑲>

最新のAudiモデルと同じく、ダッシュボードは水平基調レイアウトであり、コックピットには高解像度の12.3インチディスプレイが装備されている。

<写真⑳>

その横には、MMIナビゲーション搭載の10.1インチタッチディスプレイが装備されており、ナビゲーションシステムのほか、Audi Connectも完備。インターネット経由で天気やニュース、周辺の駐車場情報、スマートフォンを用いたリモートロックやアンロックなども可能だ。

<写真㉑>

Audi e-tron GT quattroではドライブセレクトの選択ができるが、設定はナビゲーション画面から行う。使用する電気量を効率化し省エネルギーで走行できる「Efficiencyモード」から、スポーティー走行ができる「Dynamicモード」など4段階の選択ができる。

<写真㉒>

<写真㉓>

ギヤセレクトは、Audi e-tronとは異なり、ボタンとレバーを使用する。Pポジションのみボタンとなり、DレンジやRレンジはレバーを上下動かす。Dレンジに入ると車内と車外向けに疑似音、e-tronスポーツサウンドが出るようになり、走行モードであることを聴覚的に伝える仕様となっている。試乗する際は窓を開けて音を聴いてほしい。(テクノロジーパッケージOP装備車)

③ パワートレイン

<写真㉔>

前後に2基のモーターが配備。それぞれ前輪後輪を駆動させるquattro システムが搭載されている。Audi e-tron GT quattroの場合の最高出力は390kWでトルクは640Nm。電気自動車の特徴でもある、走り出しですぐに力強い加速力を味わえるだろう。試乗の際、周囲の道路状況に注意して加速するのが安全だ。

また、後輪モーターのトランスミッションは2速あり、通常の発進時は2速目からスタートし効率化を図っている。加速力が強い場合は1速目からスタート。変速時のショックなどはなく力強くてスムーズに加速ができる仕組みだ。ドライブセレクトによっても加速具合が異なるので、試乗中いくつかのモードに切り替えて走りを楽しんでほしい。

④ 充電

<写真㉕>

<写真㉖>

Audi e-tron と同じく通常充電と急速充電の2つの充電方法がAudi e-tron GT quattroでも使用できる。急速充電はCHAdeMO(チャデモ)式と呼ばれる日本国内に多く採用されている型式で、e-tron charging serviceを使用することで全国各地に設置されている急速充電器を使用することができる。

<写真㉗>

Audi e-tron GT quattroの場合の100km走行するのに必要な充電時間は、充電器の出力値によって異なるが急速充電の場合50kWで約20分。通常充電で8kWの場合に2時間程度となる。(気温や電池残量など条件により異なりますので参考値となります)
実際の充電方法や、ご自宅での充電器設置については、ショールームスタッフにご確認いただきたい。筆者の経験では、充電方法はセルフ式ガソリンスタンドで給油したことがあれば心配ないレベルだろう。

⑤ 安全装備

<写真㉘>

一定の速度と前方の車両との距離や車線をキープするアダプティブクルーズアシストを始めAudiの他のモデル同様安全装備は多く装備されている。また、運転支援システムで危険を察知してもドライバーの反応がない場合は、自動で車両を停止させるエマージェンシーアシストも装備されている。
各アシストシステムの詳細はショールームスタッフに確認すると良いだろう。

<写真㉙>

Audi e-tron GT quattroのエクステリアやインテリアを紹介してきたが、次は実際に公道を走行した際の様子をレポートしよう。
美しいデザインだけではない、スポーティーで軽やかに走行できるAudi e-tron GT quattroをお楽しみに。

YouTube動画もAudi e-tron GT quattroをご紹介しているので合わせてご覧いただきたい。

⑥ 車両スペック

Audi e-tron GT quattro
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備品:

  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・ブレーキタングステンカーバイドコーティング/カラードブレーキキャリパーレッド
  • ・アルミホイール10スポークトラピゾイドモジュールブラック

Text & Photos by HY/Audi Japan/Audi AG.
※各装備はオプション扱いの場合があります。車両スペックや詳細はAudi Japan Webページをご確認ください。※各数値はカタログ値です。条件や気候によって数値は変動します。※写真の一部は欧州仕様車となります

21

Dec

2021

<写真1>

今回、東京都と埼玉県でAudi正規ディーラーを展開する株式会社MIDが運営する各Audiショールームで「Audi e-tron Special Experience Event」が実施された。

今回はイベントに参加できなかった方のために、Audiさいたま新都心で行われたイベントの様子をレポートしよう。

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01

Dec

2021

<写真①>

フルモデルチェンジをしたAudi A3を実際に運転してみよう。
今回はAudi A3 Sportback 30 TFSI advanced 1st editionで一般道だけではなく、高速道路も走行することができたので、両者を走行した際のレポートしてみたい。
まずは実際に車両に乗ってみて様々な機器の操作方法を確認するところから始めてみる。みなさんも試乗する際にはぜひとも同じように行ってほしい。

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03

Sep

2021

2021年2月に発表された2世代目のAudi Q5 を今回は紹介する。Q5シリーズは初代からデザインとquattro®などのAudiのもつテクノロジーを凝縮されたモデルとしてSUV車種のなかでも多くの人気を得た。

今回2世代目としてモデルチェンジしたAudi Q5 をじっくり見ていこう。

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